フォト・リテラシーとは
デジカメ、カメラ付き携帯電話の普及で、写真が広がっています。これほどまでに、多くの人が写真を撮るという行為をした時代はかつてなかったでしょう。動画というメディアが主役ではあるかもしれませんが、写真はいまだ身近なメディアであり続けています。
『フォト・リテラシー』(今橋映子・中公新書)を読み終えました。とりあえず読み終えたのですが、1回読んだだけでは理解は充分とはいえません。新書ではありながら、その内容は専門書の領域にあり、読みごたえのある一冊です。
「フォト・リテラシー」という言葉は、筆者の造語ではないとのことですが、馴染みがある用語ではありません。リテラシーといえば、メディアリテラシー、情報リテラシーなどがよく使われます。フォト・リテラシーという新たな概念を提示することにより、筆者は写真の読み方を問い直しています。写真の歴史を踏まえて、今の時代に写真を見る側の力を求めているとも言えます。
少々、レベルの高い著作ではありますが、写真を見ることが好きな方にはおすすめの本だと思います。
この本です。
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