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2008/06/16

港区のアートマネジメント講座

 アートマネジメントという学問(研究分野)があります。ふつうの人には聞き慣れない言葉でしょう。一昨日、慶應義塾大学で開催された「アート・マネジメント講座2008 入門講座」に参加してきました。この講座は港区が主催、慶應義塾大学アート・センターが共催で、港区に在住、在勤、在学の人を対象におこなわれたものです。定員は80名。応募が多い場合とあったのですが、「そんなに参加する人は多くないだろう」と思ってました。でも会場の慶應大学の教室にはには、80名近いひとが参加していました。アートマネジメントということに興味を持っている人がこんなにいるとは、ちょっと驚きです。
 さて、講座の内容ですが、3部構成です。

第1部「ワークショップの楽しみ方・作り方」大月ヒロ子(ミュージアム・エデュケーション・プランナー)
第2部「美術作品とリスク・マネジメント」箱守栄一(リスク・コンサルタント)
第3部「芸術活動運営のための著作権知識」大井法子(弁護士/虎ノ門総合法律事務所パートナー)

 申し込むときは深く考えていなかったのですが(ちょっと迂闊でした)、この内容はアートマネジメントの入門編として適切なんでしょうか。私としてはちょっと疑問があります。いきなり各論に入ってしまっています。入門講座ですから、「アートマネジメント」とは何なのか、と定義する講義が、まずはじめにあるべきでしょう。対象は美大の学生ではなく、一般の市民なんですから。
 講座のテーマはアートマネジメント領域での基本的なテーマなんでしょうか。例えば「ワークショップの楽しみ方・作り方」は、博物館・美術館に関する基本的なテーマです。これが、どのようにアートマネジメントと関わるのか? 少なくとも講座をきいた限りでは明確ではありませんでした。
 港区が主催のアートマネジメント講座であれば、「文化行政」「地域とアート」をキーワードにした講座を期待したいですし、それが行政が行う文化芸術支援のあるべき姿だと思います。参加していた方は、満足していたのか、かなり気になりました。自治体がアートにかかわる問題点が露わになった気がします。

アート・マネジメント講座2008 入門講座(慶應大のWEB)

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コメント

鼎さん
確かに、ちょっとレベルが高い方がいいと思います。でも、この講座の内容、第1部、第2部は内容面では「薄い」ものでした。
港区は美術館はもっていませんが、美術館はたくさんあります。(六本木アートトライアングルとか)そのせいかも。それとも、慶應大にだまされたか、です。

投稿: 自由なランナー | 2008/06/16 22:32

首都圏とはいえ、「大字 田んぼ」の住人としては、羨ましいです。
たしかに入門編としては、いきなり各論と言う感じがします。でも、ちょっと高めの方が,聞いてて面白く有りませんか?
アートマネージメント講座に申し込むような人は、少なくても、アートマネージメントの意味を知っている人だと思います。

でも、港区はなんで、なんでそんな講座を開講しているのでしょう?
ひょっとして、企業のメセナ活動の支援でしょうか?

私も、本社勤務に成り済まして、聴講してみたかったです。

投稿: 鼎 | 2008/06/16 21:45

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