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2008/05/04

新しいモディリアーニを知る展覧会

 モディリアーニといえば、上下方向にのばされたな独特なスタイルの肖像画が思い浮かびます。そこに描かれた表情はどこかもの悲しいものを感じます。また、35歳での夭折、妻ジャンヌの悲しい物語と、モディリアーニを巡る印象は、明るいものではありませんでした。
 今、国立新美術館で開催されている「モディリアーニ展」は、そんな私のこれまでの思いこみを覆し、画家モディリアーニへの新しい世界を示してくれる貴重な展覧会です。モディリアーニが独自のスタイルの肖像画へ到達するまでには、アーティストとしての闘いがありました。この企画ではその過程を作品できちんと紹介してくれています。
 プリミティブアート(原始美術)から影を受けていたこと。カリアティッド(ギリシャ建築で、長衣を着た女性像の柱のこと)と題し描かれたふくよかな女性像を描いた作品。そして彫刻家になることを断念し、画家に専念し、モディリアーニの画風を得るまでの道のりがわかるいくつもの作品。
 また、モディリアーニが独特のスタイルを確立する過程でのキュビズムの影響を受けたと思える作品、珍しいと思える裸婦像、そして自画像など興味深いものがいくつもありました。今回展示されている作品の大半が個人蔵のものです。この機会を逃すと、そう簡単にはみられないと思われる作品が多く展示されています。
 モディリアーニへの新しい見方を教えてくれる充実した展覧会です。

本展のチラシ
Modigliani

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受信: 2008/05/09 08:07

コメント

Takさん
こんにちは。ご無沙汰しています。
モディリアーニという画家に迫った充実した企画展だと思います。この画家のこともっと知りたくなりました。

投稿: 自由なランナー | 2008/05/08 07:32

茶行さん
コメント遅れてすみません。
図録、迷ったのですが、結局買いませんでした。やっぱり買えばよかったでしょうか。
この展覧会、きっちりと企画されていたと思います。

投稿: 自由なランナー | 2008/05/08 07:30

こんばんは。
TBありがとうございました。

物語性をなるべく排除した
モディリアーニの展覧会を
期待していた自分にとっても
今回は格別でした。

投稿: Tak | 2008/05/06 00:12

今回の図録によって、私の図録への認識が一変しました。展覧会にこんなメッセージ性が含まれていたなんて、今まで私は何を観てきたのかな・・・と、反省しきりです。

投稿: 茶行 | 2008/05/04 11:03

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