目黒区美術館のコレクション展
先日訪れた練馬区立美術館と同じく、目黒区美術館でもいま、コレクション展が開催されています。「作品と作品の間に・・・4つの変奏」と題され、所蔵作品をテーマをもって展示する企画です。本展では、全体を4つの章立て-「物語」「細部」「美術史」「快楽」のキーワードでくくり、作品を展示構成しています。それぞれの章はいくつかの「変奏」で分けられ作品が並べらています。
各パートの展示説明は細かく書かれ、展示は綿密に考えられていると感じます。しかし、必ずしも企画者(学芸員)の意図にしたがってみる必要はないようです。美術館のちらしにこうあります。
「これら四つのキーワードは『こうした見方もできる』ということで選ばれたものに過ぎません」
並べられた作品を、鑑賞者が再構成してみていく楽しみ方もできそうです。たとえば人、あるいは裸婦という視点でみていっても面白い見方ができます。
それにしても、目黒区美術館のコレクション、充実していますね。たとえば今回展示されている藤田嗣治の「鶴」。紙に金箔と水彩で描かれた小品ですが、これまでみたことのないスタイル藤田作品です。この美術館は常設展示室がないため、所蔵作品にお目にかれるの機会は多くはないのが残念。是非、再訪したい展覧会です。
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