成果主義なんかいらない、か?
昨日、NPO法人の労働相談センターが名ばかり管理職の電話相談を行ったというニュースがありました。マクドナルドなどの訴訟事件もあり、「名ばかり管理職」問題が注目されています。現場の実態はかなりひどいと推測されます。残業代を払わないために、管理職にするなど、どう考えてもおかしい。
日本経済の仕組みがおかしくなっているのを感じます。ちょっと前の話題ですが、週刊誌・アエラの4月7日号の記事を読んで腑に落ちるものがありました。「トヨタの『職場革命』」と題された記事です。サブタイトルに「成果主義なんかいらない」とあります。日本企業に導入された成果主義を見直す動きがあることがレポートされており、その典型例が超大企業のトヨタ。1989年にピラミッド型組織からフラット型組織へ移行、課長、係長などの中間管理職を全廃しました。それをいま見直そうとしています。フラット化によって、組織・集団としての力が衰退していると危惧されている、と記事にあります。また、フラット化の見直しは「先輩-後輩関係」の復活も狙っています。こんな大事なことも失われていたんですね。
名ばかり管理職、そして成果主義。日本の企業は、いつからこんなに「人」を大切にしなくなってしまったのか。経済の復活の前に、もういちど考えなくてはいけません。
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