消えゆくモダニズムキャンパス建築
昨日の日経新聞夕刊にあった記事「伝統校舎保存 問われる知恵」。その内容は伝統ある大学の建物が解体の危機に瀕していることを伝えています。記事の冒頭には、学習院大学のピラミッド校舎(通称ピラ校)が3月から解体工事にはいったことが伝えられています。このピラ校はモダニズム建築の代表的な建築家・前川國男が1960年に設計したもの。理由はいくつもあるでしょうが、前川國男の作品が壊されてしまうのは、残念です。
また、前川國男の師匠にあたるアントニン・レーモンドの設計した東京女子大の東寮は昨年に解体。前川と同じく日本を代表する村野藤吾設計の早稲田大学文学部校舎も取り壊しの準備中(ちなみに調べていてわかったのですが、村野設計の横浜プリンスホテル、一昨年取り壊されていました。知りませんでした)
ピラ校の解体に際し、ある教員の話が紹介されています。
「都心の建物としては効率的ではないが、キャンパスのシンボルとして残すおおらかや余裕を大学がなくしたということ」
大学までもが日本国内で蔓延している効率化の波に巻き込まれているのでしょうか。
一方、ピラ校と同じ60年に完成した槙文彦設計の名古屋大学の豊田講堂は、トヨタ自動車が寄贈した建物ですが、今年2月やはりトヨタの支援で改修が実現し、生き延びました。
現代建築も素晴らしいものですが、伝統あるモダニズム建築も守って欲しいと願うばかりです。
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