青森県立美術館の今
久しぶりに青森県立美術館に寄ってみました。仕事が終わり、仙台に帰る前だったのでゆっくり見る時間はありませんでしたが。この美術館、開館して1年半ほどがすぎましたが、その運営は順調なんでしょうか。
今の時期の展示は、企画展はなく常設展のみです。館内を駆け足で見たところで、目に見える変化は、奈良美智の「あおもり犬」が撮影できるようになったことでしょう。ガラス越しですが、撮影ができます。これは、おおきなサービス向上です。
それ以外、細かい改善はしているのでしょうが、特に気づいたことはありませんでした。それより気になるのは、昨年末に企画展が終わり、次の企画展「寺山修司 劇場美術館」が始まるのが4月1日と、企画展のない期間が3ヶ月以上になること。県立美術館で、これほど長い期間、企画展が開催されないというのは、よくあることなんでしょうか。ちょっと常態ではない気がします。
今、開催されている常設展の内容は、版画の企画が中心です。「青森『創作版画誌』時代」「銅版画と青森を結ぶ糸」「屏風仕立て」と3展示室を使って展開されています。充実した内容で、小規模な美術館ならば企画展でいけそうな企画です。これ以外の展示も、しっかりした内容です。でも全体的には、地味です。企画展があって、そこに対比する常設展としてならいいのですが、これだけを見に行くにはよほどの美術好きでしょう。
このミュージアム、所蔵作品の質では東北一だと思いますが、集客面ではうまくいっているのでしょうか。ちょっと心配しています。
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コメント
鼎さん
コメント遅れてしまいました。
私も東北では総合力ナンバーワンは岩手県立美術館だと思いますし、いちばん好きなミュージアムです。
青森県立は、いまだ三村知事が館長をけんむしているんでしょうか?
投稿: 自由なランナー | 2008/03/04 08:19
> 企画展のない期間が3ヶ月以上になること。
館長問題が尾を引いているのかもしれませんね。
投稿: 鼎 | 2008/02/28 00:16
今回の常設は力が入っていたのでは。
企画展は、巡回物が多い事を思えば、常設こそ学芸員の力の見せ所でしょう。
> このミュージアム、所蔵作品の質では東北一だと思いますが
岩手県美も宮城県美も、良いコレクションを持っていると思います。特に、岩手県美は、印象派に頼らないコレクションで、面白いと感じています。(岩手オールキャスト)
コレクションからすれば、青森県美は、近代、あるいは現代美術館ですよね。
投稿: 鼎 | 2008/02/28 00:11