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2007/11/20

格付けで考える美術館の状況

Itutuboshi ちょっと前、本屋で見つけた『日経 五つ星の美術館』を、やっと読み終えました。日経新聞では、昨年全国の公立美術館を対象に「美術館の実力調査」を行い、美術館を5段階で評価しました。その結果は日経新聞の本紙に掲載され、とても興味深く読みました。
 この本は、その記事をベースに、関連記事や、その後新たに取材し書き下ろしたリポートを収めています。美術館の格付けをすることに、賛否はあると思います。たぶん、ミュージアムの現場では、否定的な意見が多いかもしれません。でも、私はこの日経の調査、そして格付けを評価しています。公立美術館、厳しい状況に置かれている現実はわかります。でも、なにが問題なのか、は明らかではないことも多いのも事実。この日経の調査はひとつの判断基準を提示したという意味で、非常に意味があると思います。
 この本にアーティストの日比野克彦さんのインタビューがあります。今年、日比野さんは金沢21世紀美術館でニート対策のプロジェクトをはじめています。本にある日比野さんの言葉が印象的。
「経済や政治も大事だが、人が美を感じる心を持っていないと社会は正しく進化できない」 
 美しい国はどうでもいいですが、美を感じる心は、とても大切です。

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コメント

賽目さん
どうなだろうな。日本って、やっぱり器はある程度行政が用意しないといけないのでは、と思うのですよ。企業とか、大金持ちとか、社会のパトロンが存在しない社会なので、しかたがないとも思うけど、行政の機能は必要なのでは・・・。

投稿: 自由なランナー | 2007/11/26 23:15

茶行さん
日本の美術館と海外のミュージアムとは、意味、役割が違うかもしれませんね。

投稿: 自由なランナー | 2007/11/26 23:11

うさこさん
こんにちは。お返事遅くなってしまいました。
地方の美術館は、厳しい状況のところが多いのですが、ただその状況を看過しているだけでは、なにも進みません。
おしゃるとおり、人間の心を素敵にしていくのも、芸術・文化の大切な役割だと思います。

投稿: 自由なランナー | 2007/11/26 23:10

ぼくは美術館も文化会館もコンサートホールもぜんぶなくしていいと思うのだよな。それでもなおはい上がってくるものだけがあればそれが文化のような気がする。

どうも80年代から無用ともいえる施設が無意味にできて、無能な学芸員に仕事を与えたことが問題になっているだけのようにも思うのであります。

投稿: 賽目 | 2007/11/21 02:03

この五月、バーンズ美術館に行ってきました。静かな雰囲気の中で、好きな絵を好きなだけ観ていられる、私には美術館はただそれだけの意味しかありません。

投稿: 茶行 | 2007/11/20 21:18

ごぶさたしています。うさこです。ここ博多も先週から随分寒い気温になりました。美術館の評価、ミュゼオロジーIと文化支援研究のスクーリングを思い出します。ちょうど昨日、福岡市主催のシンポジウムに行ってきたんですが、パネリストで来福された平田オリザさんも、社会の重層性の喪失や格差をなくすためにも文化・芸術施設は大切です、という意味のことをおっしゃっていたのが印象的でした。人をやさしくするのも思いやるのも文化芸術の役割なのかもしれませんね。良質な施設の存在がもっと強く望まれる社会になればいいなと感じました。

投稿: うさこ | 2007/11/20 13:06

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