全国学力テストの結果から
昨日のニュースですが、今年4月に全国で行われた「全国学力テスト」の結果が公表されました。ご存じの方も多いでしょうが、学年全員対象としては43年振りという学力テストは、小学校6年と中学3年を対象として行われました。こんなテストで学力はわかるか?、とかそもそも学力テストそのものがけしからん、といったご意見も多々あるかもしれませんが、私は発表された都道府県別の結果を興味深くみました。
都道府県で学力に差があるものでしょうか。もう20年以上も前ですが、とある教育系の出版社で仕事をしておりました。(「まだかなまだかな〜、○○のおばちゃんまだかな〜、」っていえば、古い方はおわかりかな)そのとき、支社が各都道府県にあり、そこの営業成績は明らかに地域性がありました。一般論でいうと、北の方は成績がよく、南は悪かった。また、教育県ともいわれる、いつも成績がいい県がありました。昔のことなので記憶はちょっと曖昧ですが、長野、新潟、山口などはトップに位置していたと思います。また、東北、特に秋田は成績がよかったと記憶しています。
発表された学力テストの成績をみてみると、教育県と呼ばれた長野は平均を上回っていますが、そんなには良くないですね。山口も小学校は平均以下。それに比べて北陸3県、特に福井はすごい。かつて、石川県に住み、福井県で仕事をした経験からいうと、この好成績には納得できるところがあります。この県の人、ほんと地道に働きます。
さて、東北はどうでしょうか。青森、秋田、山形の3県では全教科で、全国平均並みかそれ以上の好成績となりましたが、こと宮城だけは、いづれの教科も全国平均を下回るという結果。
宮城県の人口のうち、43%は仙台市が占めています。学力テストの成績も、仙台市の不成績が原因ではとにらんでいるのですが・・・。昨日の記事でも書きましたが、人口面での集中、冬の雪の少なさなどの気候面のメリットなどから、仙台は良くも悪くも、一人勝ちの環境が作られています。例えば福井などの経験からいうと、ちょっと失礼な表現ですが、地道に働く、という感覚がちょっと薄いなと感じることかがあります。学力テストも結果も、そんなことを反映していなければいいいのですが。
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コメント
ぞうさん
おはようございます。
なんで、中3を対象にしたのでしょうね。でも、これほどまでに、都道府県で差がついてしまうなんて、ちょっと想定外でしたね。
投稿: 自由なランナー | 2007/10/27 08:09
おはようございます。
学力テストの結果と地域性との相関。しばらく話題になりそうですね。折角なのでもう一度統計の勉強の復習でもしてみましょうか。
我が家は、娘が中3なのでその試験を受けました。市によっては受験を拒否したところもあるようですが…。
とはいえ、今は高校受験が迫っているので、現実問題としてそちらの方が優先順位が高いです。
投稿: ぞう | 2007/10/27 04:25