アンリ・カルティエ=ブレッソン の魅力
久しぶりに竹橋の国立近代美術館へ。「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」がお目当てです。会場は予想していた以上に混雑していました。印象絵画展なみの来場者です。写真展ゆえ、若者が多い。(私のようなオヤジはほとんどいません)この日隅田川で花火大会があるため、浴衣姿の女の子も見かけました。
「決定的瞬間の写真家」「20世紀最大の写真家」と形容されるアンリ・カルティエ=ブレッソン、この写真展は本人が生前(20004年没)にかかわった展覧会ですから、これだけの来場者が集まるのもうなずけます。会場に展示されているのはすべてモノクロ写真。カラーでの作品も少しはあるようですが、あくまでモノクロにこだわった写真家のようです。
計算しつくされたような構図で、一瞬を撮しとったアンリの写真。人の息づかいが感じられ、写真がこれほどまでに体温を感じさせてくれるのかと感じました。
アンリの言葉
「写真を撮ること、それは頭と眼と心の照準を合わせることだ」
これは簡単にできない(苦笑)。
また作品をみていると、スナップショットの名手、という形容から、木村伊兵衛の写真と同じ空気を感じます。アンリが日本で撮った作品を、木村の未発表作品と言われたら、素人の私は信じてしまいそうです。
写真の奥深さと、アンリ・カルティエ=ブレッソン のすばらしさを知った展覧会でした。
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コメント
鼎さん
こんにちは。
行かれたんですね。金曜の夜に訪れたいのですが、仙台からはちょっと難しいです。
でも、若者達が写真展にいくのは、興味をひきますね。
投稿: 自由なランナー | 2007/08/05 20:25
金曜の夜間開館を狙って、本日行って来ました。
そんなに混んではいませんでした。
やはり、客層が違いますね。
投稿: 鼎 | 2007/08/03 23:18
163さん
こんにちは。
おっしゃるとおり会場そのものがカルティエ=ブレッソンの作品だったと思います。
木村の作品、見てきました。「秋田」などみたことのある作品もいくつかありましたがカルティエ=ブレッソンと比べてみると、とても興味深いものがありました。
投稿: 自由なランナー | 2007/07/30 23:42
こんばんわ
いらしていたんですね。カルティエ=ブレッソン。
書いていらっしゃるとおり、ご本人が企画した展示ですから、壁に書かれたお気に入りの言葉ももちろん、トータルで彼の作品といっても良いのではないでしょうか。
私がおおと感じたのは、アメリカと旧ソ連で撮影したものを、左右の壁においてあることや、単体であるはずの作品がストーリーをなしていることでした。
木村伊兵衛(3F)もごらんになりました?それとも400点余りの特展で疲れてしまったでしょうか?
これからこちらを見てカルティエ=ブレッソンをごらんになる方がいたら、ぜひ所蔵作品展の木村伊兵衛のコーナーも!
投稿: 163 | 2007/07/30 21:48