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2007/05/24

出光が「脱同族経営」へ

 6月の株主総会シーズンを前に、企業では経営陣の交代とか、経営権の争奪戦とか(楽天、どうしちゃったんでしょうね)、企業の話題が新聞を賑わせています。昨日の日経新聞に興味深い記事がありました。『「脱・出光家」が鮮明』という囲み記事は、出光興産に関する報道。出光興産は6月28日付けで出光昭会長が退任し、会社設立以来、はじめて創業者一族の取締役がいなくなるとのこと。
 出光興産は、長らく非上場でしたが、2006年10月に東証一部に上場して、秘められた企業像から変わりつつあります。

 美術ファンとしては、出光とサントリーは、素晴らしい名品を数多く所蔵しているうらやましい企業。どちらも素敵な美術館を運営しています。出光は創業者一族が経営陣から去りましたが、サントリーは、いまもって創業者の一族が社長です。
 今、同族経営や非上場であることが、企業経営にとって好ましいことであるか、否かは、簡単には言い切れないでしょう。ただ、文化事業を行っていくのなら、非上場のままのほうがいいと思います。株主すべてに、美術館の運営などの文化事業のメリットを納得してもらうのは、難しいと思うからです。
 出光は、非上場、同族経営をやめ、「ふつう」の企業になろうとしてるようにみえます。かたや、サントリーはいい意味での「鎖国」を貫いています。
 文化を育てる、という観点ではどちらがいいのでしょう。出光の、今後がとても気になります。

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コメント

shamonさん
こちらこそ、お久しぶりです。
アートの現状を考えると、企業がもっとも芸術支援をしなければいけないのでは、と感じています。出光には、こればでの素晴らしい姿勢を保って欲しいと思います。きっと大丈夫ですよ(楽観的ですが)。

投稿: 自由なランナー | 2007/05/26 09:01

Takさん
こんにちは
セゾンもひどい状態になってしまいましたね。上場企業でも、アサヒビールはしっかりと文化事業をしています。出光も変わらずにいてくれるのではないか、と期待しています。

投稿: 自由なランナー | 2007/05/26 08:56

こんにちは。お久しぶりです。

知らないニュースだったので、
興味深く拝見させていただきました。

創業者一族が高い理想と勤勉さで
事業を手堅く育て、その一方で
「ノブレス・オブリージュ」をもって
社会に貢献する。
サントリーと出光は上手にこれを行ってきた
企業だと思います。

放漫経営の末にお金に困って
美術品を売り飛ばすような
企業にはなってほしくないですね。
新経営陣に「ノブレス・オブリージュ」が
あることを祈っています。

投稿: shamon | 2007/05/24 22:12

はようございます。

大変興味深く拝読させていただきました。
これからの「出光」が多少心配でもあります。
「西武」のようにならないこと祈ります。

投稿: Tak | 2007/05/24 08:05

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