クーリエ・ジャポンに読む「バブルに沸く美術市場」
先日、NHKのニュースでアートファンにとっては見逃せない報道がありました。イギリスのテート美術館に展示されているターナーの「青のリギ」は個人のもので(寄託でしょうか)、その所有者がオークションに出したら、テイトが買い取ろうとした金額よりかなりの高額でロシア人が落札。これは、原油高騰によるオイルマネーだといいます。
雑誌『クーリエ・ジャポン』の巻頭特集は「バブルに沸く美術市場 世界のアート 知られざる内幕」。この雑誌は、世界のメディアからエッセンスだけを抜き出して記事を作っていて、特集はイギリスの『フィナンシャル・タイムズ』や『ガーディアズ』、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』からの記事で構成されています。
特に興味をひかれたのは『フィナンシャル・タイムズ』の記事。それによるとアート界は前代未聞のアートバブルがきているといいます。アートプライス・ドットコムによれば、アメリカの美術品価格は、昨年27パーセント上昇。ヘッジファンドの経営者、起業家などの富裕層がアートを買っているとか。また、「青のリギ」事件のように、中国やロシアからの新規顧客も流入している事実も指摘されています。
前のバブルには、日本人が海外のアートを買い漁って、いろいろ批判もありました。今、アート市場がバブルを迎えているとしてら、その是非はともかく日本はそこに参加しているんでしょうか。ひょっとしたら蚊帳の外なのかもしれません。
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