« Amazonのポイント | トップページ | 単身赴任と、餃子 »

2007/02/17

サッポロビールの行方

 今日の日経新聞、トップ記事は「大丸・松坂屋 統合を検討」。この統合が実現すると百貨店で売上高がトップになるとか。最近、めったな企業統合では驚かなくなりました。
 昨日はサッポロビールに関するニュースが流れました。投資ファンド・スティールの友好的買収申し入れ。それに対してアサヒビールの資本提携の提案。ビール業界の状態から考えて、いつかはこのようなことは起きると思っていたので、遂に、という感想です。ビールマーケットは、将来的に恐らく拡大が望めないパイでの戦い。オリオンビールや地ビールはありますが、ほとんどは大手の4社のシェア取り合いです。結果がシェアではっきりみえてしまう、とても厳しい戦いです。例えば総合家電では、あれがだめなら、これで勝つ、ということができます。しかしビールマーケットでは、これができません。ビール、発泡酒、第3のビールだけの戦いは、厳しい。
 古い話ですが、私が大学を出て就職する頃は、ビールのシェアはキリンがダントツ、それに続きサッポロがほどほどのシェアをとって、それに続いてアサヒ、サントリーの順でした。当時のアサヒは、ビールを本業としていないサントリーにも抜かれそうで、おそらく就職先としてもあまり注目されなかったでしょう。私は判官贔屓のたちがあるので、当時アサヒのラガーを美味しいといって飲んでいた記憶があります。しかし、その後の展開はご存じのとおりです。
 企業の経営と、従業員の関わりを思うと、不思議だなと思うことがあります。従業員の働きの総和が、必ずしも企業業績の総和にはならないのではないか。いい商品をだしても、結局それが売れなければ負け、なわけです。

 企業を業績という視点ではなく、芸術支援、企業メセナという観点でみると、ビール会社では、サントリー、アサヒの活動が目立ちます。サントリーはミュージアムをもち、アサヒはアートスペースのアサヒアートスクエアの運営、アサヒ・アート・フェスティバルの開催など活発な活動をしています。キリン、アサヒ、サントリーは企業メセナ協議会に参加していますが、サッポロは残念ながら会員名簿にはありません。企業の姿勢の違いを、ちょっと感じます。

 サッポロファンとしては、独自路線を堅持してほしいところですが、ちょっと心配です。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/13938597

この記事へのトラックバック一覧です: サッポロビールの行方:

コメント

sugemiccさん
こんにちは。
会社経営の点からみれば、確かにサッポロは甘かったでしょうね。時代に対応していない、といってもいいかもしれません。
しかし、それと商品の魅力とは違っているのではないでしょうか。消費者すべてが、会社の経営のことをみながら、製品を買うわけではないでしょうし。

投稿: 自由なランナー | 2007/03/04 13:22

アサヒが潰れそうなときに、サッポロは「腐った会社と一緒になると、こっちまで腐ってしまう」といって統合をはねつけました。
20年後、見捨てた会社から救いの手を差し伸べられる事態になるとは思わなかったでしょうね。

ゆるゆるな会社がボーっとしているから、海外の投資ファンドにいいように狙われるんです。
そして、日本のお金はどんどん海外流出。
この責任は誰が?
私は腹が立ってサッポロ飲んでないですけど。
皆さん違うんですね。

投稿: sugemicc | 2007/02/28 10:00

賽目さん
確かに、スーパードライは日本のビールの嗜好をかえたかもしれません。シェアで、企業を評価する奇妙なシステムは、どうかと思いますが、これも日本が生き残っていくための必要悪かもしれません。

投稿: 自由なランナー | 2007/02/22 21:20

アサヒのドライが20周年記念だとか。ドライの一年目はドライをよく飲んでいましたが、さてさて、あれが日本のビールの趣向を変えたのでしょうね。サッポロ、業務用のラガーがいちばん好きだったりします。シェア争いなんてせずに、現状でよいとも思うのだけど、日本の場合、シェア争いに負けると、舞台から消えることにもなりかねない怖さがありますよね。

投稿: 賽目 | 2007/02/20 14:09

賽目さん
美味しくても、売れなければそれまでですからね。やはり会社の営業力の差なのではないのか、とも感じます。お酒を売るって、大変ですね。

投稿: 自由なランナー | 2007/02/19 21:57

サッポロ、いちばんおいしいと思いますが、「とりあえずビール」の国ではちょっと敬遠されてしまうのでしょうかね。広告代理店の担当者の話を聞くと、とにかくビール会社の担当にはなりたくないといいます。あれこれ話を聞きながら、ブランドの持っているイメージと実態はずいぶんちがうものだと思いました。

投稿: 賽目 | 2007/02/18 18:58

くしこさん
うまい生、いいですよね。
>サッポロのゆるゆる感
いい表現ですね。これ、きっと社風そのまま出ているんでしょうね。黒ラベル、エビス、ぜひとも頑張って欲しいです。

投稿: 自由なランナー | 2007/02/18 06:23

私もとっても心配なニュースです。
今も”うまい生”を片手に、PCに向かっています(^^;
私のイメージでは、
アサヒ=”熱い””体育会系””尖ってる”
サッポロ=”まろやか””のんびり””素朴なうまさ”
という感じで、まったく別の銘柄であり、断然サッポロ好きです。
2社が一緒になったらサッポロのゆるゆる感が保たれるのかが一番心配です。

投稿: くしこ | 2007/02/17 17:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。