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2006/10/27

世界史を履修させない高校

 なんとも暗澹たる気持ちになるニュースです。世界史などの必修科目を履修させていなかった問題は、この国の教育が根幹から腐っているとしか思えない出来事です。いったい、何が問題なんでしょうか。
 3年後に大学受験をする息子がいながら、現在の大学入試のシステムがいまひとつわかっていませんが、どうやらセンター試験が、問題の原因のような気がします。共通一次試験さえ経験していない世代にとって、センター試験の仕組みはよくわかりません。しかし、このセンター試験で高得点をとらないと、東大を頂点とする国公立には合格できない仕組みのようです(不明確な言い方ですみません。違っていたら訂正ください)このセンター試験至上主義が、必修科目を履修させないで、他の教科に時間をあてることになっのでしょう。
 昨日の夜のニュースでは、この必修をしていなかった都道府県は33もあるとか。当事者の高校の責任は重いですが、それにもまして当該の教育委員会は何をしていたのか、と思います。
 特に東北地方、岩手、青森、福島、山形で、該当の高校数が目立ちます。教育現場の方は、犯した罪の本質をしっかりと認識してもらいたいと思います。
 

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全国の高校で社会科必修科目の単位が足りず、卒業が危ぶまれる事態になっています。現場は大混乱なのでしょう。 受験のためという大義名分ですが、やはりやらなければいけないことはやらねばならない、そうじゃなければ... [続きを読む]

受信: 2006/10/28 17:26

» 世界史のみの問題かよ! [反省から飛躍へ]
単位偽装についてうじゃうじゃ言われているのですが、ご他聞にもれず当方の母校もそうだったようです。(泣・但し、世界史のみの [続きを読む]

受信: 2006/11/01 21:41

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受信: 2006/11/09 08:28

コメント

デハポ1000さん
コメント遅れてすみません。
TBありがとうございます。
うちの高校や、子どもの学校も大丈夫でしょうか。ちょっと心配。

投稿: 自由なランナー | 2006/11/05 21:41

私の母校(私立です)引っかかってるようで、今大恩人である担任だった先生が教頭なもんですから、心配なんです。
期せずしておんなじことを書いてしまいましたのでTBしておきます。

投稿: デハボ1000 | 2006/11/01 21:41

macさん
特に地方では、予備校がないのが問題のようですね。思っていた以上に、東京圏と地方の格差は広がっているようですね。

投稿: 自由なランナー | 2006/10/30 21:28

うっきーかずちゃんさん
しっかりしたコメント、というよりご批評ありがとうございます。
ご指摘いただいた問題点は、ある意味で教育現場では認識されていことだと思います。しかし、そこからなぜ変わらないか。そこが、この国の教育が突き当たっている問題点ではないでしょうか。

投稿: 自由なランナー | 2006/10/30 21:26

tantanmenさん
おっしゃるとおりセンター試験は、本来の目的とは違った方向にいっているような気がします。入試では、学校の個性にあった生徒を選ぶべきなのですが、現状では単に試験の成績順での選抜のようです。これは、例えば推薦とかAO入試を増やしても解決にならないかもしれません。

投稿: 自由なランナー | 2006/10/29 14:26

ぞうさん
こんにちは。
確かに学校の評価は、進学実績だけになっています。公立高校では、かえってそれが顕著かもしれません。
再発の防止はできるのか、はなはだ疑問です。

投稿: 自由なランナー | 2006/10/29 14:23

<救済措置も度を過ぎるとアンフェア
なんですよね…
学校はもちろん加害者だし、こんな時期に混乱に巻
きこまれる生徒は被害者…
のように見えて、実は「知らなかった」とは言え
ずるして受験に有利に取り組んできた加害者にも
なっているので。

結局、生徒に罪は無い…という「恩情ある政策」が
とられそうな雰囲気ですが、納得しかねるところ
でもあります。
TVで学校の説明会で文句や涙ながらに訴える親の姿
を見ることがありますが、よくよく考えてみると
「ばれなければずるっこしたまま受験に成功した」
かも知れなかったわけで。

もっとも、これが13年後、自分の息子に起きてい
ることであれば全く違った見解になることでしょう
ね(笑)。

それにしても「情報」という科目。
仙台一高では体育やっていたそうですが、まともに
本当に「情報」をやっている進学高ってあるのかな。

投稿: うっきーかずちゃん。 | 2006/10/29 04:50

生徒はカリキュラムなんかよく判らないでしょうから、こうだよ、と学校に言われれば従うのでしょう。でも、受験に関係ないからやらない、というのなら学校の授業が成り立ちませんよね。
大都市圏が少なく、地方の学校に多いのは、やはり予備校などの環境不備のシワ寄せが学校に来ているせいなんでしょうかね。
かわいそうだなぁとは思いますけど、キチンと履修している生徒もいる訳で、救済措置も度を過ぎるとアンフェアになりますよね。
難しいなぁ。

投稿: mac | 2006/10/28 17:26

(1)大学合格者数を伸ばすため(特に地方)
(2)週5日制になり授業時間数が確保できない
(3)公立学校の評価
(4)試験科目の多い大学少ない大学
(5)理系の世界史
といったところが背景でしょうか。

首都圏や京阪神は、私立一貫教育の進学高が多数あ
り、予備校もいくらでもあります。
けれども東北等では、県立のトップ高や準トップ高
がその全ての進学ニーズを果たさなくてはならない。
よく消費者ニーズへの対応…と言いますが、進学と
いうものを考えたとき、親はどう考えるものなので
しょう。
私は正直なところ、自分の息子が指導要領どおりに
受験科目でない科目の定期テストに追われていれば
(もちろん長い目で見れば有益だと思うけど)
も少し学校もカリキュラム考えろよな…と考えて
しまうような気がします。

私が高校で教えていたのは、ちょうど学校が隔週
土曜日休みだった頃でした。その頃でも授業時間数
の確保には深刻な問題でした。
年間35週として、週6日制の頃よりも年間140
時間。隔週6日制よりも70時間減っているわけで
すが、大学の求めるものは大して変わらない。

私の頃はもちろん、京大に20人入ったとか神戸大は
35人で少し減った…とかいった「評価」はありまし
たが、現在の公立高は学校としてのプランをたて、
どの程度それが達成されたかが役所的に問われる
時代です(いじめの数もあってはならないし)。
それが学校の「査定」なのです。
そのため、トップや準トップ高は何が何でも組織
としても合格者を伸ばさなくてはならない。

東大や京大、医学部などは結構入試科目が多く
最近では医学部なんかはセンター試験と個別試験
であわせて理科3科目必要な大学も多くなりまし
た。けど、一方で私立大学を受ける生徒にとって
文系の理数、理系の国社に割く時間はもったいな
く感じるわけで。
進学実績を伸ばすにあたってそのあたりを配慮す
ると、特に私立向けは相当科目を絞ったカリキュ
ラムが求められます。
かつて京阪神の中堅どころだった私立高なんかで
は授業時数を増やし(すごいのは平日8時間授業
というのがありました)科目をぎりぎりまで絞り
うちに来れば関関同立に入れます!といった感じ
で実績をあげ、いまや公立トップ並になっている
ケースもあります。
しかし、公立はあからさまにそこまでやれない。
大阪などでも公立中堅高が沈没している背景は
こうして私立との戦争に負けてしまったということ
でしょう。

理系でセンター試験を受けるなら、多くは地理。
あとは倫理政経(だったっけか?)。
膨大な世界史をやるのは理系だと避けるようです。

※もっとも、私は世界史で受けました。好きだっ
たし。理系だろうが何だろうが、日本史世界史は
やっておくべきと思うので必修であること自体は
良いことと思っています。

こういった背景がよく分かるだけに、私としては
現場を責めるのは辛く感じるところです。
根本は大学入試のシステムと初等中等教育の内容
の乖離にあると思います。
ずっとゆとり(?)のあるカリキュラムで進めて
おきながら高校で一気にグレードを上げ、かつ
少ない授業時数で入試に関係ない必修科目もこな
さなくてはならない。

教育委員会ももちろん暗黙の了解だったのだろう
と思います。文部科学省はこれから躍起になって
現場の責任を追及することでしょう。
しかし…上に述べたことの解決策は現場段階では
なく霞ヶ関に考えてもらわねばどうしようも無い
と思ったりします。

いずれにせよ、生徒は受験する高校は選べますが
カリキュラムを選べるわけではないので、単位不足
の生徒の皆さんは災難だと思いますが…
消費者ニーズへの対応が結果として消費者に負担を
かけてしまうのはあまりにも皮肉なことですね。

長文失礼いたしました。

追伸
そういえば、私は当時の必修科目を全て受けていた
のだろうか…自信をもっていえるヒトは何割いるの
でしょうね。

投稿: うっきーかずちゃん。 | 2006/10/28 06:07

統計上は高校ではいじめや,校内暴力は減っているんだそうです.ところが今回明らかになったように,2年生までに全ての必修科目を,履修させ,3年生は受験勉強という進学校が増えているそうです.昔の統一試験や,今の共通テストは極端な難問,奇問を防ぐため,バランスの取れた学生を選ぶための対策だった筈です.ところがどうもうまく使われていないようです.更におかしいのは少子化で大学も広き門になるはずだし,そもそも知識偏重,暗記中心では,これからの日本はやってゆけない筈なのに,ますます受験勉強が尖鋭化しているという事実.政府は教育委員会の監視を強める方針のようですが,本質的な解決策ではないでしょう.おかしな方向に向かっているように感じられます.

投稿: tantanmen | 2006/10/27 08:37

おはようございます。
このニュースを最初に聞いた時、これは次から次に出てくるなって感じていたら案の定でした。
学校の名声(生徒ではなく)を高めるため、受験の結果を最優先する姿勢の表れの結果と感じています。
問題が起こるといつも言われる再発防止対策。しかし、問題の底に潜んでいるものを変えない限りは…とちょっと暗くなってしまいます。

投稿: ぞう | 2006/10/27 07:04

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