すこし前、巷を騒がした欽ちゃん球団存続問題。大きな反響を呼びました。存続を望むファンが署名運動を展開、NHKのニュースでも取り上げられ、ちょっとした騒動でした。どうやら欽ちゃん、球団を続けてくれるようでひと安心。
NHK教育テレビの「知るを楽しむ」で、欽ちゃんが半生を話してくれています。今月、毎週水曜日に「ダメなやつなんていない」と題して、欽ちゃんがこれまで生きてきた道を語る番組が放送されています。
2週間前、ふと見たこの番組、かなりぐっとくる内容でした。番組の内容を収録したテキストがでているので、昨日買ってきました。
コント55号、その全盛期を小学校の時見ました。とにかく異常に面白い世界が、モノクロテレビの画面に展開していました。欽ちゃん、まさに天才コメディアンだと思います。でも、本人は、こう言ってます。
僕が「運」にこだわるのは、自分が大したコメディアンでもないのに、有名になれたから。不思議なことだし、運だったと思ってるんですよ。・・・(中略)・・・自分ひとりで成功する人を天才といいます。それは十人のうち一人いるかいないかくらい。あとの九人は、誰かが運をもってきてくれる人です。
すごい言葉ですね。欽ちゃん以降、昭和、平成の時代に、欽ちゃんをこえるコメディアンは、いたでしょうか? 欽ちゃんを天才としないとすると、誰が天才なんでしょう。
こんな、ちょっと信じられないエピソードもあります。欽ちゃんが学校をでて、浅草の東洋劇場に入ります。三ヶ月目、そこの演出家・緑川さんにこう言われます。
コメディアンというのは、早いやつで一週間、遅くても1か月でコメディアンらしきものをみせる。おまえは三か月たってもコメディアンらしいとこがない。
と、辞めるのは今だと言われます。才能を見いだすことの難しさ、不思議さを感じます。
番組をみていて、なぜか涙がでそうになりました。温かく、優しい欽ちゃんの語り口に、いいようもない感動があります。
今日、夜10時25分から、今回の欽ちゃん特集の最終話が放送されます。欽ちゃんの話、とても楽しみです。
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