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2006/06/12

平福百穂を知っていますか?

 宮城県美術館では開館25周年記念の全館展示企画の「コレクションの四半世紀」の第2部がはじまっています。タイトルは「平福百穂を知っていますか」です。なかなか挑戦的で、大胆な企画名です。残念ながら、平福百穂(ひらふくひゃくすい)、知りませんでした。
 平福は秋田出身、明治10年生まれの日本画家で歌人でもあった人です。代表作の「猟」は、緑鮮やかなすすき野を、白と茶の馬にまたがった青い装束の男たちがいく姿が、細やかな線で描かれています。万葉集から題材をとった作品とのことですが、詩的な画面構成が魅力的です。平福の作品は、この「猟」を含み、7点が展示されていますが、どれも繊細な線描で表現される絵画世界です。
 このほか、この企画展では「それぞれの東北」と題され、東北にゆかりのある画家、写真家の作品が展示されています。萬鉄五郎、松本俊介の個性溢れる作品に加え、岡本太郎の直弟子であった村上善男の作品も展示されています。この人の作品は初めてみましたが、綿布、アクリル、和紙、布などのいわゆるミクストメディアを使い、色、形、文字で構成された個性豊かな作品です。
 また、写真家・木村伊兵衛の秋田をとった一連の作品や、森山大道の70年代の東北での撮影作品も興味を引きます。木村の有名な「青年 秋田市仁井田」や森山のこれも有名な「野良犬 三沢市」、どちらもモノクロながらそれぞれ存在感がある写真です。

 これ以外にも、「表現主義と日本」や「発見された画家」など、充実した展示があります。ぜひ再訪したいと思わせてくれる、充実した企画展です。

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