人生を刻んだカミーユ・クローデル
福島県立美術館で「カミーユ・クローデル展」をみてきました。カミーユといえば、ロダンとの交際があった彫刻家、くらいの知識しかありませんでしたが、この展覧会をみて、カミーユの壮絶な人生を知り、その人生が乗り移ったような作品に、魅せられました。
カミーユは、彼女が生きた時代(1864年生まれ)には珍しい女性の彫刻家を目指し、ロダンの弟子となります。そして、愛人となり、才能を開花させていき、天才と称えられます。しかしカミーユはロダンと別れたのち、精神に支障をきたします。78年の生涯で、作品を発表したのは43歳の時が最後です。人生の後半の30年は、精神療養所に収容されたまま、生涯を終えます。悲しい物語のようです。
作品はそのカミーユの壮絶な人生を、そのまま表しています。ロダンとの蜜月時代に つくられた一連の「ワルツ」は抱きあいながらワルツを踊る男女が、まさに動きだしそう。すてきな愛の世界です。
ロダンと別れたあとにつくられた「波」。3人の女が、襲いかかるような波間に置かれている作品。北斎の有名な富嶽36景「神奈川沖浪裏」に触発された作品。ユニークな彫刻で、刺激的。
暖炉と、その前に座る女性を構成した「暖炉の夢」(1899)は、暖かい物語を思い描かせてくれる、懐が深い作品です。カミーユが、この作品を発展させ、深化させていけば、新たな彫刻世界をつくっていたのでは、と感じました。
「愛と運命を刻んだ彫刻家」-この企画のサブタイトルですが、まさにカミーユは自らの人生を、作品に彫っていたのです。ちょっと重く感じた展覧会でした。
絵はがきの作品が「ワルツ」(上)と「波」
※7月には府中市美術館に巡回します。
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写真はロダン作とされる大理石の彫刻「ダナイード」
婚礼の夜に夫を殺し、底のない瓶に水を注ぐという永劫の罰に疲れた乙女の
背中、指、髪の美しさに魅せられて、この作品を静岡県立美術館の特別展で
見た翌年ぐらいにパリのロダン美術館に行きました{/airplane/}
そこで出逢ったのがカミーユ・クローデルの彫刻です。
母が幼女を抱いている像と幼い少女の像が展示されており、
慈愛に満ちた母親の表情、訴えかけるような少女の瞳に
ロダンの作品�... [続きを読む]
受信: 2006/08/04 22:39
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3ヶ月前に取り替えたばかりのS社のモデムが機能しなくなるという不信感のつのるパソ [続きを読む]
受信: 2006/08/07 13:48
» カミーユ・クローデル展 [ミュージアムにいこう]
春に国立西洋美術館で、ロダン展を見たばかりですが、
そのロダンの弟子で愛人のカミーユ・クローデルの展覧会、行ってきました。
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「クローデル 世紀末パリに生きた天才女性彫刻家」 展
7月23日(日)~8月20日(日)
府中市美術館
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今春のロダン展では、カミーユとの愛憎劇については抑え気味だったよう... [続きを読む]
受信: 2006/08/15 03:15
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7月23日(日)~8月20日(日)
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今春のロダン展では、カミーユとの愛憎劇については抑え気味だったよう... [続きを読む]
受信: 2006/08/15 03:16



コメント
パフィンさん
おっしゃるとおり、動的な作品と、静謐な作品、この対比が素晴らしかったったですね。
ブログ、またお邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2006/08/06 12:30
TBありがとうございました。
カミーユ・クローデルの作品は、
パリのロダン美術館で2点観ただけでしたので
府中市美術館で動的な作品と静謐な作品の
両方を鑑賞できてよかったです。
上のコメントを読んでガ~ン!
上野でも、カミーユの作品が展示されたのは
知りませんでした^^
投稿: パフィン | 2006/08/04 22:38
とらさん
ご無沙汰しています。
ほんと、ロダンとの関係が深かった時代は、息苦しいほどの作品ばかりです。
投稿: 自由なランナー | 2006/08/03 22:23
府中美術館に行ってきました。
波や暖炉のような後期の作品はやや落ち着いて観られましたが、ロダンの影響のある時期の作品は重くてゆっくりと観られませんでした。
投稿: とら | 2006/08/02 19:33
shamonさん
福島県立美術館のワイエスはいいですね。
>カミーユにとってロダンは「生涯ただ一人の人」だったのでしょう。ロダンにとってもまた生涯忘れ得ない「美の女神」だったと思います。
まさにそのとおりだったのでしょう。その二人が、一緒になれなかった。悲しいです。
投稿: 自由なランナー | 2006/06/22 08:00
続けて失礼します。
福島県立美術館、懐かしいです。
11年前、ここで「アンドリュー・ワイエス」を見た感激は今もこの胸の中に。
カミーユにとってロダンは「生涯ただ一人の人」だったのでしょう。
ロダンにとってもまた生涯忘れ得ない「美の女神」だったと思います。
投稿: shamon | 2006/06/21 09:45
デハポ1000さん
なんとも、壮絶な人生というべきでしょう。常人には理解できない創造と生命のせめぎ合い、とでもいえばいいのか。
投稿: 自由なランナー | 2006/06/15 08:05
>作品を発表したのは43歳の時が最後です。人生の後半の30年は、精神療養所に収容されたまま、生涯を終えます。
精神を切り刻んで創作に押し込んだのでしょうね。押しつぶされたのかも。(と・ここで高村光太郎がなぜかイメージされる・・・)
投稿: デハボ1000 | 2006/06/14 04:28
demain_soirさん
こんにちは。
カミーユの彫刻は、女性がみると、違った視点での印象があるのではないかと思います。
私の見方は、やはり「男性」の感じ方で見ています。
壮絶な生涯をおくったカミーユの作品は、圧倒的な存在感です。
投稿: 自由なランナー | 2006/06/13 22:58
こんにちは。
カミーユ・クローデル展、ロダン展が国立西洋美術館であった跡だけに、楽しみです。
ちょっと重い展覧会、そうかもしれません。私は府中に来たら見にいく予定ですが、晴天の日よりお天気の悪い日に行って、じっとりと作品に浸ろうかな。
投稿: demain_soir | 2006/06/13 15:06