2006/06/30
昨日、仙台の丸善で「和楽」という雑誌を買いました。これ、女性誌で、おまけに基本は書店での販売はせず、定期購読のみの雑誌。(本来は書店で売っていないはずなんですが、なぜか丸善では販売していました)でも女性誌でありなから、その内容は美術ファンにとっては、なかなか魅力的です。今月号(7月号)の特集は「仏像に秘められた真実」。サブタイトルには、「あなたはまだ本当の仏さまの姿を知らない」とあり、ちょっと読みたくなり、ふらふらと買ってしまいました。
また「『民芸』の眼で、買う、使う」といった企画もあります。女性誌といながら、全体的にかなりアート関係の記事が多いような気がします。バックナンバーをみても6月号の特集は「個人美術館を歩く」、5月号の特集は「やきものの国、にっぽん!」です。
表紙は長澤廬雪の「朝顔図」の一部を使ったもの。店頭で販売される雑誌だと、このようなデザインのものは作らないでしょうね。本屋に置かれたら、地味で、目立たないのは間違いがありません。でも、シンプルながら、季節感のある素敵な表紙です。
専門誌でなく、これだけアートな記事が多い雑誌も珍しいのではないでしょうか。女性の方だけに独占させるのは、とてももったいないな、と思いました。
和楽ウェブ
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2006/06/29
ミクシィとかの、SNSは使用者が増えているようですね。SNSもどんどん種類が多彩になっているようです。私は、ミクシィにはいって半年くらいですが、ほとんど活用していません。今のところブログが中心なので、ミクシィをやっている時間がほとんどない、というのが本音。
なんとなくの勘ですが、少なくない数のブログユーザーがミクシィなどのSNSに軸足を移しているのではないでしょうか。まだほとんど活用していないので、断定はできないのですが、確かにコミュニケーション・ツールとしてであれば、ブログよりSNSのほうが使い出がありそうです。コミュニティのテーマ性は明確で、交流しやすい。ブログの本質的機能である「日記的表現」の機能も備えています。
最初は、一昔前のNIFTY-SERVEのパソコン通信時代のフォーラム、会議室と同じようなものかな、と漠然と思っていたんですが、認識違いだったおうです。
SO-NETが、今月から試行的にSNSのサービスを始めました。登録すれば、SNSのオーナーになれるシステム。SO-NETのIDも持っているので、早速登録してみましたが、まだどのように活用すればいいのか、皆目わかりません(笑)。ブログのサービスでは、大きく出遅れたSO-NETですが、SNSでは積極的な姿勢ですね。
情報発信、コミュニケーションという点からは、ウェブ、ブログ、SNS、どのメディアを、どのように使い分けていくか、難しいですね。
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2006/06/28
仙台もやっと初夏らしい気候になってきました。昼間はちょっと蒸し暑さを感じます。(東京よりいいですが)昨日、夕食は、今シーズン初めての冷や麦にしてみました。「揖保乃糸」の冷や麦がお気に入り。コシがあって美味しいです。それに、これ白い麺に混じって、ピンクと緑のが入っています。
子どもの頃、このピンクとか、水色とか色のついた冷や麦を食べるに熱中したことを思い出しました。最近は、スーパーなどで売っている冷や麦は、いろのついた麺がはいっているのは少ない気がしますが、どうでしょう。
いまの子どもは、こんなことに喜ばないのかな、とふと思ったりもします。
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2006/06/27
場所が悪いとか、閉館時間が早いとか、いろいろ文句をつけた東京都現代美術館ですが、ここの常設展示は充実しています。確か昨年からここは常設展をMOTコレクションと名付け、テーマ性を明確にして展示を行っています。現在は「1960年代以降の美術」として、60年代のポップアートから、90年代のアジア美術、2000年代に制作された作品まで、10年単位でテーマ性をもたせての展示は、バラエティに富み、楽しめる内容です。
60年代のポップアートのコーナーでは、ウオーホル、リキテンシュタインの元祖ポップアートと、横尾忠則の国産ポップアートが並べて展示されているのが、面白いです。
このMOTコレクションの中で、特集展示として、二人のアーティストの小さな個展が展開されています。このうちの中村一美さんの作品は、ダイナミックな筆遣いと、華やかな色彩で、主題の重さを感じるものの、なぜか、みていると幸せな気持ちになります。特に大作「連差-破房 XI(斜傾精神)」は、9.11テロに題材をとった作品とのことですが、縦4メートル横8メートルの絵画世界は、圧倒的な迫力です。
この美術館は、いく機会が多くはないのですが、常設展だけみにいくのも良さそうだな、と思い直しました。
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2006/06/26
東京の実家のそば、自由が丘商店街の入り口に、子どもの頃からやっている鶏肉専門店があります。そこの店頭で、夕方から焼き鳥を焼きはじめます。これが、もうすごくそそるんです。前を通ると、ふらふらと買ってしまいます。
ねぎま、ししとう、皮、つくね、レバ、どれも材料がいいせいから、すごく美味しい。
最昨日この焼き鳥を食べてから、仙台に帰ってきました。近は、デパートにいけばオサレな焼き鳥もありますが、やはり、いいのは店頭で焼いているやつがいいですね。
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2006/06/25
久しぶりの世田谷美術館で、「吹田文明展」をみてきました。吹田文明(ふきたふみあき)さんは、1926年生まれ、まだ現役で活躍する版画家です。会場に飾られた作品をみて感じたのは、版画にもこれほどまでに多彩な表現ができるのか、という驚きでした。古今東西の巨匠と称される画家たちが、油彩作品だけでは満ち足りずに、版画作品を制作しています。版画という表現手法は、それほどまでに魅力があるものなんでしょう。
吹田さんの版画は、そのほとんどが抽象作品です。色彩と形が織りなすイメージの世界は、幻想的で、刺激的で、また安らぎを与えてくれます。
会場にはいって、冒頭に飾られている宇宙を想起させてくれる一連の作品。青、紺などの色を多用し、果てのない広がりを感じさせてくれます。作品のほとんどが、木版に油彩、水彩の2つの絵の具を使って刷られています。油彩絵の具を版画に使うことが、新鮮です。
どうやって水彩と油彩を使うのか、と思ってみていたら、「制作の現場から」というコーナーで、その謎が解けました。下地に水性、その上に油性を重ねて刷っていたのです。
また、作品よっては版画手法に、墨流しを加えた作品もあります。黒、緑などの絵の具をたらして、あいまいな形を表現。線と線で区切られた版画表現と、不定形であいまいな形の墨流しの対比が、刺激的な効果を生んでいます。
会場の最終章「光の彼方へ」と題されたコーナーにあるひとつの作品に惹きつけられました。「南に散りし友に捧ぐ Ⅱ」(戦後50年の鎮魂歌)。そこには、もの悲しく、でも懐かしい世界があります。自分がかつていた場所、でももうそこのは戻れない場所、となぜか思う世界が広がります。しばらく作品の前で、佇んでしまいました。
吹田作品は、単に版画の範疇をこえ、みるものに様々なイメージを与えてくれるすてきなものばかりです。版画の奥深さを感じる美術展です。
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2006/06/24
最近、週末に東京に帰ったとき日経新聞の夕刊を買うのがすっかり習慣になってしました。以前、東京にいるときは、この夕刊家で読むのがけっこう楽しかったですね。「日経の夕刊は面白い」って言う人、少なくないです。うちの母親もその一人。普段は、毎日新聞の長年の読者なんですが、私が東京で日経の夕刊を取っているときは、一日遅れの日経夕刊をお届けしてたのを、愛読してました。
日経の朝刊は、経済記事がメインで、時として企業の太鼓持ちのような記事や、暴走気味のスクープ記事など、あくまでビジネスマン用記事が満載。
しかし夕刊は、一転して柔らかめの記事が多いです。夕刊でも、最終面にテレビ欄をもってこない潔さ。この面は「夕刊文化」と題し、朝刊の文化欄とは趣を変え、映画、音楽などのカジュアルな仕立てになっています。
仙台では、残念ながら日経夕刊は読めません。ちょっと残念です。
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2006/06/23
おお豚+煮玉子+野菜ダブルトッピング 900円
この前、仕事で東京にいったとき久しぶりに「ラーメン二郎」の品川店にいきました。大学のとき、講義にもでず、よく三田の店に通ったのですが、当時は変わったラーメン屋でした。それから25年、ラーメン二郎は増殖し、独自の世界をつくっている感があります。「おお豚に野菜ダブル」はラーメン二郎言語です。不思議なラーメンワールド。
しかし、このラーメンはすごいです。昼間に食べると、もう夕ご飯が欲しくないほど、胃にきます。オジサンは年に一回くらい食べるのがよさそうです。
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2006/06/22
うちのそばに小さなプリン専門店があります。確か、もうできて半年くらいはたつと思いますが、これまで買う機会がありませんでした。昨日、やっとプリンを買いました。この店「ぷりん家」と、シンプルな店名。ここにはぷりんが二種しかありません。『ぷりん家のぷりん』と『仙台ぷりん』のふたつ。『ぷりん家のぷりん』を買ってみました。
このぷりん、砂糖は純国産最高級の「和三盆」、牛乳は奇跡とまで呼ばれる日本唯一の無殺菌牛乳の「想いやり牛乳」 、卵は天然飼料を使った健康な「蔵王地養卵」をつかっている、いわば超こだわりぷりん。
お味は、甘さ、コクとも控えめで、市販のプリント比べるとなんともシンプルなぷりんです。これ1個350円ですが、ちょっと高いかな・・・。
昔は、母親がぷりんを手作りしてくれました。そんな味を思い出させてくれる一品です。
ぷりん家ウェブ
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2006/06/21
森美術館に久しぶりにいってみました。いま、「アフリカ リミックス」展が開催されています。この美術展、アフリカの現代美術を、様々な形態のアート作品で紹介するもの。84名、約140点の作品が展示されていますが、誰一人として、名前を知っているアーティストはいません。私にとっては、作品のもつ権威にとらわれることなく、自由にみられるアート展といえます。
多くの作品が、2000年代に制作されたもので、まさにアフリカの現代美術といえる作品が並びます。現代美術は、表現するのが難しい面があります(というより、私の表現能力の不足)。アフリカの風土や民族のことに、まったく知識がないことを承知の上であえて言うと、全体的な印象として、作品に「アフリカのにおい」や「アフリカ特有の作風」はあまり感じませんでした。しかし個々の作品は、奇抜、刺激的、不思議など、コンテンポラリーアートをみていて感じる感情を想起させてくれるものが多く、芸術としての完成度が高い作品ばかりです。
先週末、駆け足でみた「カルティエ現代美術財団コレクション展」は、これも面白く感じた作品が多かったのですが、どこか無機質、暖かみの欠如みたいなものを感じる作品いくつかありました。これに対し、「アフリカ リミックス」では、作品の奥に、人間くささ、暖かさ、感情の高ぶりなどを感じられることが多かったです。
いまの日本で紹介されるアートは、やはり西洋中心です。アフリカ、それも現代美術をみる機会は、それだけで貴重な体験だと思います。お時間がある方には、おすすめです。
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2006/06/20
美術ファンを自認しながら、日本の伝統美術品の仏像には、とんと弱い私です。今週号の「週刊文春」の書評欄ですてきな本を見つけました。『仏像のひみつ』と題された一冊。書評欄の記事を読んで、早速アマゾンのマーケットプレイスで注文し、即到着。
この本、タイトル通り、仏像のことがほんと初歩から、わかりやすく書いてあります。最初に仏像のおもしろさについて、こうあります。
「仏像がおもしろいのは、ただおがむという内容だけではなくて、仏教という宗教がつくりだした、さまざまなお話のキャラクター(登場人物)だからです。」
なるほど、そうだったんですね。
また、「仏像にソシキがある」と題された章では、如来、大日如来、菩薩など仏像の種類を、組織に当てはめて解説してくれます。
ちなみに、如来は悟りをひらいた者。菩薩は、如来をめざして修行中の者です。如来の頭は、パンチパーマみたいになってますね。
この本は、昨年東京国立博物館で開催された展覧会「親と子のギャラリー 仏像のひみつ」の内容をもとにしてつくられたもの。でも、大人が読んでも、とても勉強になる素晴らしい本です。
『仏像のひみつ』(山本勉 著・1470円)
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2006/06/19
昨日まで、大学のスクーリングでした。「ミュゼオロジー」とういう科目で、美術館での課題を、グループでまとめ上げるもの。もの凄くハードで、終わった後は脱力状態でした。
この課題では、東京都現代美術をテーマにしたものでしたが、講義のひとつしてこの美術館の学芸員さんから、現在開催されている「カルティエ現代美術財団コレクション展」のこともきくことができました。
カルティエ現代美術財団は、1980年代の設立。この財団の活動は、特徴的です。既存の美術作品をコレクションするのではなく、活動している作家に制作を依頼。その作家の企画展を開催し、終了後作品は財団が買い取ります。つまり、この作品は一定期間開催された企画展でだけでみることができ、その後は財団の所蔵庫に収められたまま、人目に触れなくなってしまうわけです。考えてみると、もったいない話ですね。
今回の「カルティエ現代美術財団コレクション展」は、財団所有のコレクションから特別に出展し、みせてくれるものですから、価値ある展覧会といっていいしょう。
肝心の鑑賞ですが、課題の制作におされて、30分くらいしか見られませんでした。全体的な印象としては、インスタレーション、オブジェもかなり刺激的でしたが、それ以上に映像作品が面白かったです。
また、森山大道の作品もコレクションにあり、特に多数のポラロイドで構成した作品が不思議な空間を作っています。
刺激を求める方には、ぜひおすすめです。
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2006/06/18
昨日は、大学のスクーリング実習で東京都現代美術館へ。朝の開館時から、閉館時間の18時まで、一日中館の中で過ごしました。常設展をみたり、館のバックヤード、所蔵庫の見学、そして駆け足での「カルティエ展」の見学。
朝から晩までここにいると、いつも展覧会での訪問では気づかないことに、気づきます。美術館の周辺には、食事をしたり、お茶を飲んだりできるところが、ほとんどないんですね。隣が木場公園なので、緑は豊富ですが、アフターミュージアムを楽しむレストラン、カフェは皆無です。どうしてなんでしょうね。
一緒に勉強していた人の話によりと、以前は週末の夜間開館も行っていたのですが、夜は周辺が寂しく、夜間展示もやめてしまったとか。
周辺部、再開発とかしてくれないでしょうか・・・。
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2006/06/17
昨日から武蔵美のスクーリング。これは通信大学生に課せられた短期的な通学授業です。金曜から3日、「ミュゼオロジーⅡ」という科目の授業。一日目は、新宿のサテライト教室での講義です。そして、明日は東京都現代美術館にいっての「実習」。最近、いっていなかったので楽しみです。
この東京都現代美術館では、POD CASTによる音声ガイドサービスを提供しています要ははiPodでミュージアム展示の解説がきけるえわけです。学芸員による展示解説と、更に常設展に出展している中村一美さん自身による作品解説もあります。国内の美術館としては、新しいメディアでの情報伝達を試みている点で、大いに評価できると思います。
また現代美術館では、MOT THE RADIOとして、企画展の最新情報もネットラジオで配信しています。これも面白い企画。たとえばフレンチレストラン・クィーンアリスの石鍋さんをゲストに迎え、現代アートについて話してもらっていたり、意欲的な企画です。
東京都現代美術館の新たな企画は、ちょっと刺激的なものを感じます。
東京都現代美術館ウェブサイト
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2006/06/16
朝、ジョギングするのが日課ですが、シューズを久しぶりに買いました。最近は、すっかり軽めのジョグになってしまい、およそ「ランニング」と呼べる運動量ではありません。シューズも、以前は1年ももたなかったのですが、新しいシューズを買うのは2年ぶり。ほんと、走ってないなあ、と実感。
ランニング用のシューズも、ピンキリですが、ここだけにはしっかりしたものを使うことにしてます。いつも、アートスポーツで買ってます。ここは店員さんがしっかりとした知識があり、適切なアドバイスをしてくれます。
新しいシューズを手に入れたことだし、少しずつ走る量をふやして、来年にはフルマラソンをめざそうかと、思っていますが、どうなることやら。
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2006/06/15
ラーメンの「純連」といえば、札幌では有名なお店。3,4ヶ月前に、この仙台店が開店。仕事でよく前を通るのですが、いつもすごい行列。この前、やっといってみました。時間をわざとはずしていってみました。予想外にすんなり入れました。ここの名物は、もちろん味噌ラーメン。
姉妹店「すみれ」には、小樽でいったことがあるのですが、純連の味噌ラーメンははじめて。独特な味のラーメンですね。一言でいえば、濃いラーメン。味噌の濃度が高いスープと、太い麺。この味わいは、すみれの味噌ラーメンと同じ感じです。
確かに美味しいとは思いますが、かなり個性的なラーメンではないでしょうか。
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2006/06/14
多賀城市にある東北歴史博物館に、初めていってきました。仙台駅から東北線に乗って15分ほど、国府多賀城駅前にあります。思っていたよりすっと立派な建物です。ネットで調べてみると、開館は1999年と、比較的新しいミュージアムです。
現在、特別展の「中国★美の十字路展」を開催しています。これは昨年夏に森美術館で行われたものの巡回。当時はまったくノーマークだったのですが、かなり見ごたえがありました。
中国の後漢から盛唐にいたる長い時代に生まれた、一級品の作品ばかりが展示されています。俑(よう:墳墓に副葬された人形)、壁画、仏像、工芸品などが200点以上もあり、中国造形の技量の高さと、奥深さを堪能できます。
特に俑、これだけ様々な時代のものをまとめてみたのは初めてで、その造形の細かさ、人物の表情の豊かさに驚きます。
また正倉院の遺品との関係が指摘されているササン朝ペルシャの切り子ガラスも興味深いです。中国とイランとの交流ををうかがい知る貴重な資料です。
中国の美術品は、ほんと膨大です。その歴史も充分に頭に入っていない状態でみてしまったため、展示されていた作品の価値が理解できなかったものも多かったのが実態。東洋美術史は、どうも苦手ですね。
ともあれ、中国と西方圏との交流を、一流の作品でみせてくれる、素晴らしい展覧会であることは間違いがありません。
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2006/06/13
福島県立美術館で「カミーユ・クローデル展」をみてきました。カミーユといえば、ロダンとの交際があった彫刻家、くらいの知識しかありませんでしたが、この展覧会をみて、カミーユの壮絶な人生を知り、その人生が乗り移ったような作品に、魅せられました。
カミーユは、彼女が生きた時代(1864年生まれ)には珍しい女性の彫刻家を目指し、ロダンの弟子となります。そして、愛人となり、才能を開花させていき、天才と称えられます。しかしカミーユはロダンと別れたのち、精神に支障をきたします。78年の生涯で、作品を発表したのは43歳の時が最後です。人生の後半の30年は、精神療養所に収容されたまま、生涯を終えます。悲しい物語のようです。
作品はそのカミーユの壮絶な人生を、そのまま表しています。ロダンとの蜜月時代に つくられた一連の「ワルツ」は抱きあいながらワルツを踊る男女が、まさに動きだしそう。すてきな愛の世界です。
ロダンと別れたあとにつくられた「波」。3人の女が、襲いかかるような波間に置かれている作品。北斎の有名な富嶽36景「神奈川沖浪裏」に触発された作品。ユニークな彫刻で、刺激的。
暖炉と、その前に座る女性を構成した「暖炉の夢」(1899)は、暖かい物語を思い描かせてくれる、懐が深い作品です。カミーユが、この作品を発展させ、深化させていけば、新たな彫刻世界をつくっていたのでは、と感じました。
「愛と運命を刻んだ彫刻家」-この企画のサブタイトルですが、まさにカミーユは自らの人生を、作品に彫っていたのです。ちょっと重く感じた展覧会でした。
絵はがきの作品が「ワルツ」(上)と「波」
※7月には府中市美術館に巡回します。
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2006/06/12
宮城県美術館では開館25周年記念の全館展示企画の「コレクションの四半世紀」の第2部がはじまっています。タイトルは「平福百穂を知っていますか」です。なかなか挑戦的で、大胆な企画名です。残念ながら、平福百穂(ひらふくひゃくすい)、知りませんでした。
平福は秋田出身、明治10年生まれの日本画家で歌人でもあった人です。代表作の「猟」は、緑鮮やかなすすき野を、白と茶の馬にまたがった青い装束の男たちがいく姿が、細やかな線で描かれています。万葉集から題材をとった作品とのことですが、詩的な画面構成が魅力的です。平福の作品は、この「猟」を含み、7点が展示されていますが、どれも繊細な線描で表現される絵画世界です。
このほか、この企画展では「それぞれの東北」と題され、東北にゆかりのある画家、写真家の作品が展示されています。萬鉄五郎、松本俊介の個性溢れる作品に加え、岡本太郎の直弟子であった村上善男の作品も展示されています。この人の作品は初めてみましたが、綿布、アクリル、和紙、布などのいわゆるミクストメディアを使い、色、形、文字で構成された個性豊かな作品です。
また、写真家・木村伊兵衛の秋田をとった一連の作品や、森山大道の70年代の東北での撮影作品も興味を引きます。木村の有名な「青年 秋田市仁井田」や森山のこれも有名な「野良犬 三沢市」、どちらもモノクロながらそれぞれ存在感がある写真です。
これ以外にも、「表現主義と日本」や「発見された画家」など、充実した展示があります。ぜひ再訪したいと思わせてくれる、充実した企画展です。
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2006/06/11
仙台では有名なパン屋の「石井屋」。昨日、ランチにとパンを買いに。ここはパンの種類が豊富ですが、スイーツもたくさん揃っています。ショートケーキ、ロールケーキ、プリンなどどれも美味しそう。
その中から、メープルロールとストロベリーヨーグルトを買いました。
メープルロール(158円)はふわっとした柔らかさ。ストロベリーヨーグルト(283円)は、ヨーグルトといいながらも、ヨーグルト、ムース、苺果実が三層になった一品。
手軽な値段と豊富な品揃え。ついつい買いすぎてしまいます。
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2006/06/10
先日、仕事でお付き合いのある方々と飲み会に。そこには、なんと単身赴任者が私を含めてなんと4人。当然、単身赴任談義になりました。まだ単身を始めたばかりの方がこんなことをおっしゃていました。
「週末、ヒマをつぶすのに、困るんですよ」
言葉には出しませんでしたが、私は「えー」って感じ。仙台にいることは、最近は少なく、先月は確か1回、今月はこの週末がはじめてですが、土日でも「なんか時間足りないな~」て、いつも感じてます。なんで忙しいんだろ?朝から洗濯したり、掃除したり、クリーニング屋にいったり、アイロン掛けをしたり・・・。週末だから少しだけゆっくり朝ご飯作ったりしたり、すぐ時間がたってしまいます。朝も6時過ぎには起きてるんですが。
でも、やっぱり時間がなくなる最大の理由は、大学の課題のようです。図書館へ資料を探しにいったり、資料を整理して、レポートの下書き、推敲、そして清書、とあっという間に時間が過ぎてしまいますね。
最近は、読書ももっぱら「積ん読」専門になっているし。以前は、週末だけは、ちゃんと夕ご飯作っていたのに、最近はもっぱらデパ地下のお総菜が中心になっている。
少し、やること(やりたいこと)を整理しなければいけないかもしれません。できそうにないけど。今日もこれから宮城県美術館に出かける予定です(笑)。
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2006/06/09
会社の健康管理部門から「単身赴任健康ファイル」なるものが送られてきました。クリアファイルにシートが入っています。『朝食を食べて元気に! 健康に!』と題されたペラ一枚のシートです。特に単身赴任者向けに作られたものではなさそうですが、朝食を食べることが、どうして大事かがつらつら書いてあるもの。いわく
「朝食を食べる習慣をつくりましょう」
1.食べる時間をつくりましょう!
2.食べられるからだをつくりましょう!
3.すぐに食べられるものを準備しましょう!
とか。
私は、むしろ朝食の食べ過ぎが心配(笑)なので、このシートは必要なさそうです。
うちの会社では、単身赴任者に昨年からメールマガジンが定期的に配信されていました。ことしは、更にパワーアップして、ファイルまで配布です。今後もシートが送られてきて、ファイルしろ、ということらしい。
これは単身赴任がいかに多いか、そして単身赴任者が健康を損なうことが少なくないことの証左でしょう。
単身赴任のひとりとして、体と心の健康には、気をつけたいところです。
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2006/06/08
世の中ではクールビズがはじまりましたね。政治家さんたちは、相変わらず締まりのないファッションを披露してくれます。ここ仙台は、初夏といえど、まだまだ涼しい気候で、クールビズもまだ必要ありません。
昨日、会社の帰りにダイエーにワイシャツを買いに。うちにあるワイシャツをみてみたら、白い無地のシャツが、どれもまともでなくなっている。襟のとこが痛んでいたり、袖のとこがほつれはじめていたり。
そういえば、最近ワイシャツといえば柄物しか買っていないことに気づきました。私は、やはり柄物のワイシャツが好きなようです。でも、白いワイシャツを着こなすのもオシャレかもしれないな、とふと思いました。
ネクタイ族のみなさんは、白派それとも柄派ですか?
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2006/06/07
岩手にも個性的なラーメン屋がいくつもあるようです。北上に仕事でいったとき、「宝介(ほうすけ)」という店に入ってみました。この店、岩手ではいくつもあるいわゆるチェーン店らしいのですが、目玉は「ニラなんばんラーメン」。豚骨スープのラーメンに、ニラキムチ(ニラなんばん)と白菜キムチを入れてたべるもの。スープはこってりとあっさりを選べ、この日はこってりを食べてみました。
仙台でニラなんばんラーメンといえば、木町通りの「こんしゅう」を思い出しますが、ここ宝介のものは、ちょっとこってり度が高い気がします。
こってりスープと麺、そして2種のキムチが絡み合って、美味ではありますが、カロリーも高そうだし、たまにたべるほうが良さそう。
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2006/06/06
前からずーっと欲しかった万年筆を、ついに購入しました。古本屋街の神保町にある万年筆の専門店「金ペン堂」にいって、一本を衝動買いです。このお店、万年筆業界(?)では有名なところ。売っている万年筆は、すべて調整がしてあり、ベストの状態になってます。
万年筆初心者としては、まずは国産老舗パイロットの1本を選びました。
★使用上の注意書き(手書き)を付けてくれます。
店主の方(古矢さんとおっしゃるらしい)に、親切に説明していただきました。万年筆の構造、インクの入れ方、インク壺の使い方まで、懇切丁寧に教えていただきました。
インクにブルーブラックはウォーターマンがいいそう。パイロットにはどうしても滓が残るそう。
「パイロットにもずいぶん言って、よくさせたんだが、もうひとつ」
万年筆の世界、奥が深いです。
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2006/06/05
先週は月曜から、和田義彦氏の盗作問題で、このブログのアクセスがものすごく増えました。多い日は、一日3000をこえて、まさに異常。一昨日には、アクセスも1000を割り、やっと平常に戻りました。
問題の発端となった和田氏の回顧展「ドラマとポエジーの画家」を昨年みているだけに、この盗作問題は考えさせられることが多々あります。ちょっと長くなりますが、美術ファンとして書いておきます。興味のあるかたはお付き合いください。
当初は、和田氏がスギ氏の作品をまねた、いわば「盗作」と感じていました。でもその後の和田氏のインタビューや発言をきき、また冷静に考えてみると、「これ、盗作ではないのでは」と思いはじめました。一般的な報道では、和田氏の盗作は間違いがない、との論調ですが、そこまでは断定できないのではないかと感じています。
私的なことですが、大学の科目の「工芸論」で、伊万里焼を取り上げ、意匠面での中国からの影響について調べました。伊万里焼の様式のひとつ「古九谷様式」では、明代末に中国で出版された『八種画譜』からの転用がみられます。この『八種画譜』というのは絵画入門用の手引き書ですが、ここにある絵を模したものが、いくつも古九谷の磁器に描かれていることが確認されています。
これも、現代のロジックでいうと「盗作」でしょうか? 当時の陶工たちは、明らかに日本の絵画表現より勝っている中国の絵画を、そのすばらしさに感銘しながら、伊万里の焼きものに一生懸命模写したのでしょう。
問題になっている作品を和田氏が描いた状況が、まったく同じとはいいません。しかし、和田氏は「オマージュ」だと言っています。オマージュとは「(芸術家・作家などに対する)敬意、尊敬」です。スギ氏の作品に感銘をうけ、その作品の構図、色表現の基本は変えることなく、和田式の表現で描いたのが、一連の作品だとしたら、どうでしょう。
この盗作問題で、もっとも和田氏が責められることはなんでしょう。それはスギ氏作品の画面構成を借りて描いた作品を、たとえば「スギ氏作品の模作」、あるいは「スギ氏へのオマージュを込め、創作した」と、展覧会など公の発表の場で示さなかったことです。これは、鑑賞者に対して正確に事実を伝えていない点で、おおいに責められるべきです。
しかし、その創作過程までも、否定されることはないと思います。
和田氏の芸術選奨を取り消すか否かの検討がされるようです。結論をだす前に、ぜひ、なにが「模作」か、なにが「盗作」かに対する意志を明確に示すことが求められていると思います。
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2006/06/04
昨日、出かけた帰りに自由が丘の駅前で、スイーツ系を買っていこうと、ケーキ屋さんの「モンブラン」に。まだ3字前なのに、お目当てのシュークリームが売り切れ。
それではと、久しぶりに「蜂の屋」に。このお店、まゆ最中が有名ですが、自由が丘の本店ほか、支店は3つほどしかなく、過度にコマーシャリズムにのっていなくて、堅実な和菓子屋さんです。
自由が丘の店には、定番の和菓子に加え、季節を感じさせるデザートが店頭に並んでます。
「抹茶わらび善哉」と「白玉胡麻善哉」。どちらも、初夏らしい爽やかなデザートです。このスイーツ、夕方前には売り切れてしまうこともしばしば。甘党には魅力的な逸品です。
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2006/06/03
昨夜、東京に戻ってきました。帰宅途中、有楽町の駅でふらふらと立ち食いそばの店に。ここ、かなり前から駅のそばにある「後楽そば」は、再開発のせいで、ガード下に移転。もう何年も入っていないのを思い出しました。
「コロッケそば」を見つけ、注文。
コロッケそば340円。ネギがいれ放題なんで大盛(?)
冷静に味わうと、やはりちょっと変な感じ。独特の味わいですね。仙台の立ち食いそばにはあったかな? 最近のおオサレな立ち食いそば屋では、あまり見かけなくなったコロッケそばは、ちょっと新鮮でした。
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2006/06/02
昨日、仕事で青森へ。駅前のアーケードを歩いていたら、こんなディスプレイが飾ってありました。
来月13日に「青森県立美術館」がオープンです。これまで青森には県立の美術館はなかったのですね。青森県内の芸術関係の施設としては、2001年に開館した「国際芸術センター青森」があります。ここはアーティスト・イン・レジデンス、すなわちアーティストが一定期間居住しながら創作活動を行う施設で、アートセンターに区分されるもの。
また、地元出身の版画家・棟方志功の作品を所蔵する「棟方志功記念館」が青森市内にあります。
全国でも後発の県立美術館、「青森県立美術館」は、どのような方向を目指すのでしょう。ホームページによると、シャガールのバレエ「アレコ」の舞台装飾、岡本太郎、猪熊弦一郎、棟方志功の作品や、地元出身の奈良美智作品などをコレクションしています。
県立美術館の置かれている状況は、どの自治体でも厳しいものがあります。作品の新規購入予算も確保できない美術館も少なくありません。青森県立美術館が、どのような活動をしていくのか、どんなアートメッセージを発信していくのか、とても気になるところです。
青森県立美術館WEB
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2006/06/01
仙台でもこの3月からコンビニに銀行のATMが置かれ始め、便利になりつつあります。会社の同僚も、飲みにいく前に、コンビニによってお金をおろしていくことが、日常になってます。
でも、コンビニのATMでおろすと気になるのが手数料。時間帯によっては210円かかったりします。これ考えてみれば、ばかばかしい出費。なんで自分の金おろすのに、手数料とられなきゃいけないの?
このATMの手数料を、いつでも無料にする方法を見つけました。私が使っている銀行では、所定の手続きをして、「スーパー総合口座」というのに切り替え、ある条件(預金金額とか、クレジットカードの一定金額の利用金額など)があると、この銀行のATMの時間外手数料や、コンビニATMの手数料が無料になります。これを知って、さっそく申し込みました。
ありがたいです。例えば深夜でも家のそばのコンビニで、気軽におろせます。銀行も競争が激しくなっているのでしょう。こんなサービスなら歓迎です。
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