城山三郎対談集:「気骨」について
「国家の品格」という本があります。言わずもがな、藤原正彦氏のベストセラー。この本をよんだのですが、若い頃には持っていた誇りみたいなものを、どーんと突きつけられ、目が覚める思いでした。
同じ時期、城山三郎さんの対談集「気骨について」を本屋でみつけ、読み終えました。作家の城山さんと、伊集院静さん、辺見じゅんさん、澤地久枝さんなど8人との対談集。本の帯には「人生の『流儀』と『品格』」とあります。しかし、医師の徳田虎雄さんとの対談で、城山さんはこういいます。
「品格」という言葉はもう死語になっています。
「気骨」という言葉も、死語かもしれません。
気骨、辞書でひくと「自分の信念に忠実で容易に人の意に屈しない意気」とありました。
とても難しいことです。
かつては熱心に読んだ城山さんの作品を、再読してみようと思いました。
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コメント
bubu@さん
おっしゃるとおり、なくなっているものが多いですね。一方で、なにをてにいれたのでしょうか?
投稿: 自由なランナー | 2006/04/27 07:55
そうですね、「はずかしい」とか「恥と外聞」、「倫理と道徳」他に、「法令順守」も無くなってきている感じがする。
他にあげたら限が無いほどのものが無くなってる気がする。勘違いであって欲しいものですね。
投稿: bubu@ | 2006/04/25 23:33