ブリヂストン美術館、充実の企画展
京橋のブリヂストン美術館で開催されている「雪舟からポロックまで」は、石橋財団50周年記念の企画展です。石橋財団で運営しているミュージアムは、ブリヂストン美術館と、久留米にある石橋美術館があり、通常は石橋の所蔵作品は、現地まで行かないとみられませんが、この企画展では、両美術館のコレクションを見せてくれます。
展示された作品は、すごいものばかり。タイトルの「雪舟からポロックまで」にあるように、西洋絵画では、自然主義のコローから、印象主義のモネ、セザンヌ、ルノアール、そして20世紀の巨匠、ピカソ、マティス、そして現代美術のポロックまで。日本画では、11世紀の「古今和歌集巻 第一断簡 高野切」から雪舟、円山応挙など、名作がそろいます。
気に入ったのは、やはりルノアール。パステルで描かれた「少女」は、ルノアールらしいふくよかな印象は薄く、ピュアーで、清楚な少女の像に、惹きつけられました。
この春、話題の藤田嗣治は3作品が展示。「横たわる女と猫」は、乳白色の肌、墨色で細かに描かれた線は、まさに藤田作品そのもの。女の衣装とベッド、それぞれが繊細にかき分けられ、質感が見事です。
また、「ドルドーニュの家」は、先日、仙台のカメイ記念展示館でみたものと、同じ意匠の作品です。細部は違っているはずなのですが、覚えていなく残念。絵葉書をかってきたので、カメイ記念展示館を再訪しようと思います。
この企画展、時代、ジャンルなどがあまりに多岐にわたって、頭を整理するのが大変。なんとか冷静にみられたのは、ピカソ、マティスまででした。みたい作品を決めて、再訪したほうがよさそうです。
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» ブリヂストン美術館 〜雪舟からポロックまで〜 [れおだび]
石橋財団50周年記念で賑わうブリヂストン美術館に行ってきた。
ここの美術館はいつ行っても(行けるのは大概土・日だが)結構混んでいるが、なぜだか見やすい。お気に入りの美術館で、東京以外に住む知り合いが上京した折に紹介すると結構喜ばれたりする。今回は、石橋財団50周年記念で、通常は、福岡県久留米市にある石橋美術館に所蔵されている作品も展示されているとのことで、勇んで訪れてみた。
まず初めに、青木繁の作品に心奪われる。(下の絵は「海の幸」)
実は、福岡に住んでいた... [続きを読む]
受信: 2006/04/17 10:57
コメント
はろるどさん
こんにちは。
ブリヂストンは、ほんと名品を多く持っていますね。素敵な展覧会でした。
「ドルドーニョの家」は近々、見に行こうとおもってます。
投稿: 自由なランナー | 2006/06/04 22:53
こんばんは。
先日私も見てきました。本当に名品揃いで驚きました。
この手の展覧会は見逃せませんよね。
>「ドルドーニュの家」は、先日、仙台のカメイ記念展示館でみたものと、同じ意匠の作品です。
別のバージョンがありましたか。
そちらも是非拝見したいです。
投稿: はろるど | 2006/06/04 00:09
shamonさん
こんにちは。
私も「印象派と20世紀の美術展」みました。これもいい展覧会でしたね。
ブリヂストン美術館は、さして混んでもいないので、ゆっくり絵画をみられていいですね。
投稿: 自由なランナー | 2006/04/18 07:37
れおたびさん
こんにちは。
先日、仙台のカメイ記念展示館を訪れ、藤田の「ドルドーニュの家」をみたときはちょっとびっくりしました。構図は、まったく一緒です。
投稿: 自由なランナー | 2006/04/18 07:34
こんばんは^^。
私は一月にここで「印象派と20世紀の美術展」を観ました。そちらの記事にTBお送りしますね。
フジタの「ドルドーニュの家」はまた飾られてるんですね。見に行こうかなぁ。
投稿: shamon | 2006/04/17 20:34
TBありがとうございました。
「ドルドーニュの家」は、仙台でも見られるんですか。一度見てみたいものです。
ブリヂストン美術館、ホント、いいですね。私も、再訪したいと思っています。
投稿: れおだび | 2006/04/17 10:56