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2006/04/09

宮城県美術館で、クレーに会おう

 Img_5015 昨日から仙台の宮城県美術館で「コレクションの四半世紀」展がはじまりました。宮城県美術館は今年で開館25周年を迎えます。これを機にミュージアムの全館をつかってコレクションを見せる特別展が、2回企画されています。
 まず第1部として「パウル・クレーに会おう」が開催されています。この美術館は国内でも有数のクレー作品を保有しています。また、併せてクレーが生きた時代、「ドイツ表現主義」の画家たち;カンディンスキー、キルヒナー、ココシュカ、ヘッケル、マルクなどの作品も展示されています。クレー作品は4月が前期、5月を後期に分け、展示替えをしながら、計18点が展示されます。第1期では、淡く美しい色と、細い線描で描かれた小品「金色の縁のあるミニチュアール」(1916)や赤、オレンジ、黒、水色の矩形と円が織りなすシンプルな「橋の傍らの三件の家」(1922)がとくに印象に残ります。
 また、ヴァシリー・カンディンスキーは、抽象表現に到達する以前の傑作「商人たちの到着」や「水門」が展示されています。
 表現主義の時代の作品は、クレー、カンディンスキーを含め、理解するのが難しい。素人美術愛好家にとっては、とても手強いです。

 この「コレクションの四半世紀」では表現主義以外にも、国内近代絵画、現代美術、そして佐藤忠良作品が展示されています。ボリュームがあり、見ごたえがあります。何回も足を運びたい美術展です。

なお、パウル・クレーの出展作品リストは、以下のブログに記載してあります。

sendai art crossing

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» パウル・クレーにも会おう [藤娘的日常]
連休最終日、宮城県美術館の「開館25周年記念 所蔵作品による全館展示 コレクションの四半世紀」第1部「パウル・クレーに会おう」を見に行ってきました。 タイトルのとおり、1981年に開館した宮城県美術館は今年で25周年。いままでに収蔵した作品で展覧会を構成しています。 所蔵数の割りに常設展示室に掛けられる作品はお定まりのものが多いのですが、今回は久しぶりに見る作品も多数展示されています。 安田靫彦《花の酔》、川端龍子《和暖》、... [続きを読む]

受信: 2006/05/10 09:08

コメント

ヤマトカエデさん
ご来訪ありがとうございます。
ドイツのこの時代の美術は、ちょっと難しいところもありますが、素敵な作品も多いですね。
私も再訪したいと思っています。

投稿: 自由なランナー | 2006/04/16 18:46

TBありがとうございます。
今回の展示で改めてクレー、カンディンスキーらドイツ近代美術の素晴らしさを実感することが出来ました。どうやら展示の内容が変わる?ことがありそうなのでちょくちょく足を運びたいと思ってます。

投稿: ヤマモトカエデ | 2006/04/14 21:11

ZORK-Sさん
こんにちは。はじめまして。
今回の県美の企画展は、かなり充実していると思います。記事ではかけませんでしたが、クレー以外の展示も見応えがあります。
私もクレー作品の展示替えにあわせ、再訪しようと思います。

投稿: 自由なランナー | 2006/04/11 08:07

こんばんは。おじゃまします!
私も今回のこのクレーに会おう、は楽しみにしていました。と言ってもまだ行ってなくて、明日はりきって行く予定です。
随分前に東京でパウル・クレー展を見ましたが、あの時の楽しさがまた蘇ってきています。
仙台に住んでいながらも、県美には興味のある企画展がきた時ぐらいしか行ってなくて・・・いろいろと沢山のコレクションを持っていたのですね。

投稿: ZORK・S | 2006/04/10 22:54

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