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2006/03/22

名取洋之助の真価をみる展覧会

 IMG_4933 週末、福島県立美術館までいってきました。昨年のポール・デルボー展以来、久しぶりです。お目当ては「名取洋之助と日本工房:報道写真とグラフィック・デザインの青春時代」です。写真家の名取の作品は、ほとんどみたことがないんで、福島まで出かけてみました。
 この企画は、名取が昭和8年に結成した写真とデザインの制作工房「日本工房」の活動を中心に、名取の戦前、戦中の足跡をたどるもの。展示をみて感じたのは、名取は写真家というより、プロデューサーだった、とういこと。もちろん、写真家としての作品はすばらしいのですが、創作集団、「日本工房」の刊行した雑誌『NIPPON』の独創性は、大いに注目すべきです。この雑誌は、英独仏西の4カ国語で書かれた、日本紹介のグラフ誌。表紙のデザインセンス、いまの時代でも決して古くない高い質感を示しています。
 展示は、『NIPPON』を中心に、写真をはじめ、書籍、印刷物、ポスターなど、かなりのボリュームです。名取を師とした土門拳の作品も展示されています。土門の写真はすごいです。考え抜かれたような、隙のない構図に唸らされます。
 太平洋戦争を経る時代、これだけレベルの高いグラフィックデザインがあったとは、ちょっと驚きでした。現代のグラフィックデザインの原点をみた、見応えのある企画です。

IMG_4935
 
※7月から川崎市民ミュージアムなどに巡回します。

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» 名取洋之助と日本工房 [藤娘的日常]
高速バスに乗り福島へ出かけてきました。 仙台から福島までは自分で運転できそうで微妙にためらう距離なのと、片道の高速料金よりも高速バスの往復乗車券の方が安いとくれば節約生活者としてはバスを選びます。 終点の福島駅前まで乗らず中央郵便局前で下車。  花の写真館(福島市写真美術館)に立ち寄りました。 建物は、大正11(1922)年に、逓信省が東北・北海道等の管轄を目的とした電気試験所福島試験所として開設したもの。装飾性から機... [続きを読む]

受信: 2006/03/27 11:49

コメント

藤娘さん
こんにちは。
私も高速バスでいきました。福島駅からは電車で2駅ですから、このほうが便利かもしれません。
この展覧会は、みておいたほうがいいかも。かなり、おすすめ。特にデザイン、写真に興味があれば、是非。

投稿: 自由なランナー | 2006/03/22 20:57

こんにちは
こちらの展覧会気になりながらも仙台からの運転距離に躊躇してまだ見に行っていませんでしたが、自由なランナーさんの記事を読んでますます行きたくなりました。
今週末で終了してしまうので高速バスで行ってみようと思います。

投稿: 藤娘 | 2006/03/22 17:46

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