佐藤忠良の描く絵本絵画
昨日、宮城県美術館で「彫刻家が描く:佐藤忠良の絵本絵画」展を見てきました。宮城県美術館には「佐藤忠良記念館」があり、地元宮城出身の作家の彫刻が、常時展示されています。この企画展では、佐藤が描いた絵本の挿画の原画を約200点展示。絵本が有名な「おおきなかぶ」など、どれも彫刻家佐藤の違う創作を見られる興味深いものです。
展示されている作品は、細やかで、的確な描写で、絵本の物語が想像できる素敵な絵ばかりです。佐藤の彫刻は、女性や子供を主なモチーフとして、肉体の美しさや、生命力を表現した作品が特徴的。その彫刻に比べて、この絵本絵画は、より細やかで、控えめな表現が印象に残ります。
宮城県美の所蔵品でみせるこの企画は、意欲的なものだと思います。ただ、ちょっと美術展らしい展示にこだわりすぎた感があります。たとえば、原画が使われた実際の絵本などをあわせて展示するとか、子供づれの家族が気軽に楽しみながら見られる工夫があれば、もっとよかったと思います。
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コメント
藤娘さん
こんにちは。TBありがとうございます。
会場では親子連れの来場者も多く、やはり絵本を一緒に見せてほしかったところです。
展示の仕方は難しいでしょうが。
投稿: 自由なランナー | 2006/02/14 08:06
'02年に開催された「はじめての美術 絵本原画の世界」展ではそれぞれの絵本も展示室内に用意されていたのですが、今回はありませんでしたね。図書室の方にも絵本は数冊しか出されていませんでした。
TBさせていただきます。
投稿: 藤娘 | 2006/02/13 10:52