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2006/02/21

確固たるスタイルに魅せられる前川國男展

 私事ですが、母の知り合いの方が、前川國男さんの設計事務所で仕事をされていました。もうかなり前のことですが、その方の東京・桜新町にあるお宅に何回かお邪魔しましたが、かなり個性的な家だったことが記憶にあります。東京ステーションギャラリーで「前川圀男建築展」をみてきました。建築にはまったく素人ですが、前川の作品にふれ、確固たるスタイルに魅せられました。
 前川の作品には、いくつかの主張が感じられます。それは前川のスタイルといっていかもしれません。
IMG_4797まず、直線の主張。建物で、柱、梁、窓、階段などが強調されて設計されていて、曲線より、直線のイメージがつよく感じられます。
 また、前川の作品は、その外壁が特徴的。特に「打ち込みタイル工法」を考案してからは、外壁にどんなタイルや煉瓦を使うかにこだわったように感じました。どの建物も外壁が強く主張しています。
 さらに、建物に作り出された空間も、独自の存在感が感じられます。うまく表現できないのですが、最近の建物でありがちな単なる吹き抜けではない、空気感のある空間がつくられ主張しています。
 仙台の宮城県美術館も前川の設計です。81年の完成ですから、前川晩年の作品。美術館に入り、2階の企画展示室へと、階段であがっていくときの気分は、ほかの美術館では決して味わえないすてきな感覚です。前川の設計のすごさでしょう。
 独自のスタイルを持ち続けた前川の設計にふれることのできる、すばらしい企画展です。

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東京ステーションギャラリーで開催中の 「モダニズムの先駆者生誕100年 前川國建築男」展に行って来ました。 (公式サイト「生誕100年・前川國男建築展」) いきなりですが、超お勧めの展覧会です。 理由はいくつもあります。 建築展にも最近足を運ぶようになりましたが 日本のモダニズム建築の担い手であり、パイオニアでもある前川。 この展覧会には「建築」の魅力が凝縮されふんだんに展示されています。 「建築には興味がないし・・・」という方にこそ是非。 (建築ど素人の私... [続きを読む]

受信: 2006/02/21 07:59

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受信: 2006/02/21 08:53

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東京ステーションギャラリーの「前川國男建築展:モダニズムの先駆者生誕100年」を見てきた。東京駅の丸の内口のレンガ造りの建物の一部を利用して作られている「東京ステーションギャラリー」、この建物自体が歴史的建造物、その中での「前川國男建築展:モダニズムの先駆者生誕100年」は非常にふさわしく思われた。展示室においてもところどころ、煉瓦造りの東京駅のオリジナルの壁面が露出しており、味わい深かった。前川の建築が、近現代日本の建築界におけるシンボリックな存... [続きを読む]

受信: 2006/02/21 09:40

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以前から楽しみにしてた、前川国男展に行ってきました。 ル・コルビュジエの直弟子といえる3人の日本人のひとり、モダン建築の巨人。 充実した展示内容で、スタッフには頭が下がります・・ 前川さんの作品から伝わってくるのは、ひたすらまじめに建築に取り組む姿。 正直言ってきらめくような造形センスの持ち主とは思わないけど 作品はどれも素晴らしいし、移築された自邸も今度見てみたいなー 東京ステーションギャラリーに付き合ってくれた(お酒も) もりたか、ぢゅんぺーさん、ありがとう。愉快な... [続きを読む]

受信: 2006/02/21 20:21

» 前川國男建築展/東京ステーションギャラリーにて [家作りその他つれづれなく]
10日金曜日、会社は有休をとって休み東京駅界隈に行ってきました。 一番の目的は、東京ステーションギャラリーで開催中の「前川國男建築展」に行くこと。 金曜日の午前中とはいえ、やはりそれなりに人はいました。とはいえ、自分のペースでゆっくりと回ることができたので、良かったです。昨年の吉村順三建築展の時は休日でしたが、まだそれほど人出もなく非常にゆったりと見ることができたのですが、会期が後ろに来る程非常に混み合ったようですね。今回はネットの知り合いの方やコミュニティーでの情報により、土日は非常に混雑... [続きを読む]

受信: 2006/02/21 22:40

» 「前川國男建築展」 東京ステーションギャラリー 2/25 [はろるど・わーど]
東京ステーションギャラリー(千代田区丸の内1-9-1) 「モダニズムの先駆者 生誕100年 前川國男建築展」 2005/12/23-2006/3/5 長期休館前の東京ステーションギャラリーにて開催されている、建築家前川國男(1905-86)の回顧展です。図面約150点、模型約30点を含んだ、計約250点の資料にて前川建築の全貌に迫ります。質量共に充実した展覧会です。 前川國男の名前を聞いてまず頭に浮かぶのは、上野の森に並んでいる東京文化会館(1961)と東京都美術館(1975... [続きを読む]

受信: 2006/03/01 01:16

コメント

はろるどさん
こんにちは。
宮城県美、環境も含め、いいですよ。4月から、コレクションのパウル・クレーをすべて公開する企画展を開催するようです。ぜひ、杜の都へおいでください。

投稿: 自由なランナー | 2006/03/01 21:17

自由なランナーさん、こんばんは。
TBとコメントをありがとうございました。

>直線の主張。建物で、柱、梁、窓、階段などが強調されて設計されていて、曲線より、直線のイメージ

同感です。そしてその中での東京文化会館のような庇がまた見事でした。

>宮城県美術館も前川の設計

そうでしたか。
自由なランナーさんの記事を拝見していつも行きたいなあと思っていたのですが、
前川と聞いてさらに行ってみたくなりました!

投稿: はろるど | 2006/03/01 01:24

こんにちは。
ご来訪ありがとうございます。
仙台に縁がおありなんですね。宮城県美の佐藤忠良の作品もすばらしく、見にいくたびに発見があります。
ブログ、またお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2006/02/22 22:32

はじめまして。
TBさせていただきました。
仙台にお住まいなのですね。自分は以前仙台を担当していたことがあり、出張で良く行きました。妻の父方が仙台出ということで、お墓もそちらにあり、時々行きます。
宮城県美術館は佐藤忠良さんのイメージがすごく強かったのですが、そもそも前川建築だったんですよね。次回行く時には、そういう目で見てみたいと思います。
かき徳、美味しいですよね。自分も好きです。

投稿: finzi | 2006/02/22 00:11

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