素敵な西洋美術館の常設展示
東京芸大の図書館にいった帰り、久しぶりに西洋美術館によってみました。ここは美術ファンならご存じでしょうが、「松方コレクション」がその基礎になっています。美術館の前庭にはロダンの彫刻が置かれています。有名な「考える人」や、大きな傑作「地獄の門」があります。この彫刻、ロダンの真作だと知らない人、意外と多いのででは)(女房もそうでした)。ここだけでも充分、鑑賞の価値があります。
館内の常設展示も、久しぶりみたのですが、とても充実しています。ちょっとした美術館の企画展よりずっと見ごたえがあることを、再認識しました。17世紀以前にイタリア絵画から、印象派のルノアール、モネを経てから20世紀の抽象表現主義のポロックまで、絵画史を俯瞰するような作品が並んでいます。とても、短時間ではみられません。
ここにはルノアールが3点あるのですが、どの作品もいいです。特に「帽子の女」は魅力的です。女性のしばらく作品の前から離れなくなってしまいました。
白いドレスをまとった女性の、なにかを見つめるような表情。青、赤、黄色で構成された背景。そして女性がかぶっている白い帽子の、存在感。絵からはルノアールらしいふくよかさが感じられる素晴らしい作品です。
館内は来場者も多くなく、ゆったりと鑑賞できました。たまには、常設展を見にいくのもいいですね。
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