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2005/12/04

華麗なる伊万里、雅の京焼

imari_kyoyaki「北斎展」で賑わう東京国立博物館で開催されている「華麗なる伊万里、雅の京焼」をみてきました。伊万里焼、京焼とも江戸時代に発展した焼物です。伊万里の知識はすこしだけあるのですが、京焼はまったく知識がありません。
会場にはいると、まずは伊万里のゾーン。白磁、染付、古久谷、柿右衛門、古久谷、金欄手、鍋島と年代順に作品が展示されています。いちばん見ごたえがあったのは古久谷様式の青手作品『色絵波に兎文大皿』。兎を意匠に使ったところが面白く、ちょっと変わった古久谷青手。また、同じく古久谷の五彩手『色絵鳳凰大皿』は白地を大胆に広く残したところが印象的な作品。鍋島の『色絵三壺文皿』は、その描かれた絵の斬新さが、現代でも受け入れそうなデザイン性の高い皿です。この伊万里ゾーンは、展示作品の3分の一以上が個人蔵で、ちょっと驚きます。
京焼ゾーンのトップは、野々村仁清の作品。まずは、石川県立美術館所蔵の『色絵雉香炉』(国宝)。この作品、現物を見るのは初めて。雉の表面に彩られた無数とも思える色が、幻想的なイメージを作り出します。すごいです。尾形乾山の『色絵紅葉図透彫反鉢』は、まさに絵画が焼物になったような焼物。鉢の中に、紅葉の風景が広がっています。

作風の変遷が興味深い伊万里、個性豊かな京焼と、磁器の魅力と奥深さを楽しめる美術展です。

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この記事へのトラックバック一覧です: 華麗なる伊万里、雅の京焼:

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コメント

関連記事をTBさせていただきました。よろしくお願いします。

投稿: Dr.アート | 2005/12/19 12:50

BUBU@さん
こんにちは。
京焼と清水焼については、ほとんど知識がないので、ふたつの違いはわからないです。
いい機会なので、勉強してみます。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/11 11:57

jchzさん
ご来訪ありがとうございます。
松岡美術館の『古伊万里展-古九谷・柿右衛門・金襴手』みにいくつもりりですが、他にもみたいものがいっぱいあって、果たして間に合うか・・・、ちょっと困ってます。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/11 11:52

此処で言う「京焼」って「清水焼(きよみず)」のことでしょうか?
窯元があるのは東山の裏の山科あたりですし。それ以外は聞かないので。

千利休あたりから使われだしたとか言うのは聞いたことがあるのですが、そのくらいの知識しか有りません。m(_ _)m

投稿: BUBU@ | 2005/12/10 23:50

こんばんは。先日はコメントありがとうございました。上野の「伊万里と京焼」はもう終わってしまいましたが、別の美術館で、また古伊万里を見てきました。こっちもおすすめなので、機会がありましたら、ぜひ。12月24日までです。

投稿: jchz | 2005/12/10 23:24

ムッチャンさん
ご来訪ありがとうございます。TBもありがとうございます。
ブログにまた、お邪魔しますね。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/10 09:34

先日はブログへ遊びに来ていただいてありがとうございます。TBさせていただきました。
最近このブロクを拝見するのを楽しみにしています。また遊びに来ます。

投稿: ムッチャン | 2005/12/09 14:25

月の樹さん
ご来訪ありがとうございます。
おっしゃるとおり「色絵月梅図茶壷」、すごい発想だとおもいます。
地味ながら、充実した美術展でした。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/08 23:01

Takさん
こんにちは。
TBありがとうございます。
こちらからも、TBさせてもらいます。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/08 22:37

はじめまして。
TBありがとうございます。
「伊万里・京焼展」面白かったですね。
ちょっと驚いたのは壷の中に入って鑑賞するという、「色絵月梅図茶壷」です。
大胆な発想はとても面白かったでした。

またお邪魔させてもらいますね。

投稿: 月の樹 | 2005/12/08 09:44

いまごろになって
やっと感想upしました。

TB送らせていただきます。

投稿: Tak | 2005/12/07 21:53

マーガレットさん
ご来訪ありがとうございます。
お褒めいただきありがとうございます。ちょっとだけ勉強しているだけです。
おっしゃるとおり、写真と現物は違いますね。私もできるだけ、現物をみたいと思っています。
国立博物館の常設展示は、ほんと見ごたえがあります。よく足を運びます。
また、ブログにお邪魔させてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/07 07:47

トラックバック有り難うございました。大変深い知識をお持ちで、参考になります。どんなに高名なプロのカメラマンが撮影をしても、本物の陶器、磁器の美しさを表現するには限界があり、ましてや印刷物は製版とか印刷など色々な行程を経るわけですから、ますます本物から遠くなってしまいます。一枚のお皿、一つの壷から作者の目、手のぬくもりなど伝わってきます。絵でも彫刻でも、機会が許す限り本物を見たいと思っています。先だって古墳時代のコーナーもかけあしで覗いてみたのですが、次ぎの特別展が開かれるまでは、その時代を想像しながらそれらを見ていくのも楽しいかなと、考えております。

投稿: マーガレット | 2005/12/06 22:30

郁さん
こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
静かな東博でみる常設展も、いいですね。
また、ブログにお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/06 22:14

TBありがとうございました。
きれいなものがたくさんありましたね。
東博はこれで特別展が終わり、
あとは常設展を楽しむだけとなりました。

投稿: | 2005/12/06 19:52

太市さん
ご来訪ありがとうございます。
同時に開催されている北斎展に比べれば、地味でしたが、充実した展覧会でした。
また、ブログにお邪魔させてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/06 07:49

うきこさん
こんにちは。以前にもおこしいただいていたのですね。ありがとうございます。
野々村仁清の作品は、どれも奥深い魅力がありました。私も京焼はまったく知識がないまま見にいってしまい、ちょっと後悔しています。
ブログ、またお邪魔します。よろしくお願いします。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/05 23:14

 コメント・トラックバックありがとうございました。
 鍋島の意匠には本当に驚きでした。すごくすっきりとしていて、なおかつ強烈な印象を与えてくれますね。
 私は陶磁器に関する知識などは全くないのですが素晴らしい作品ばかりでとても楽しめました。良い展示でしたね。

投稿: 太市 | 2005/12/05 08:42

コメント・トラックバックありがとうございました。
コメントを頂いた時にどこかで見た事のある名前だな…と思っていたのですが、こちらにお邪魔した瞬間に納得しました。以前こちらにお邪魔したことがありますね。こうしてお話できて嬉しいです。

私は焼き物の知識がほとんどなく、今展ではどちらかといえば表慶館を見に行った感じでしたが、それでも見に行ってよかったと思いました。
多分仁清だと思うのですが、白地に梅の木の絵が描かれた壺がありましたよね?あそこで見た梅の木の幹が、まるで本物の木のような質感を持っていることに本当に驚きまして。機会があれば、もう少し焼物の知識を深めてみたいですね。本当にそう感じました。

機会があれば、またこうしてお話できるといいですね。
またお邪魔します。それでは。

投稿: うきこ | 2005/12/04 23:53

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