家族でみにいきました:横浜トリエンナーレ
やっと「横浜トリエンナーレ」にいってきました。家族そろって、横浜の山下ふ頭の会場へ。みなとみらい線の元町中華街駅より歩くこと5分ほどで会場入り口に着きました。意外と地味なエントランス。ここを入って本会場へは10分ほど歩きます。道の上には、旗が風になびいています。これはビュラン・サーカス・エトカン(フランスのユニット)の作品。
「アートサーカス:日常からの跳躍」とサブタイトルがつけられた、このトリエンナーレは、いうまでもなく現代美術の展覧会です。来場者は若者が多いです。その反面、うちみたいな中学生くらいの子ども連れは、あまりいません。おばさん軍団は皆無(笑)。コンテンポラリーアートですから、素人美術愛好家の私には、ちょっとハードルが高いです。
わからないながら、全体の印象をいくつか書いてみます。
まずは、アーティストのメッセージが明確に感じとれた作品が多くなかったな、と感じました。インスタレーション、ビデオアート、パフォーマンスなど表現方法は様々ですが、その表現だけでは感動はしません。やはりアーティストが何を伝えたいかが、こちらに渡されないと、作品の価値はないと思うのです。
次に、視覚に訴える作品が圧倒的に多い。特にビデオプロジェクターを使った、ビデオアートに属する作品が目立ちました。聴覚に訴えかける作品は、少なかったです。ビデオアートは、今では新しい表現方式ではないでしょう。ちょっと保守的なイメージですね。
また、あくまで印象的なものかもしれませんが、アジアの色合いが濃い内容だと感じました。これは東洋、日本でのトリエンナーレですから、至極当たり前なのかもしれません。
女房も同じ意見だったのですが、このイベント、予想していたより地味。もっと大々的な、派手なものと思いこんでいました(入場料も大人1800円ですしね)。現代アートをみられる機会は、そうはありません。その意味では、必見のイベントだと思います。これを機に、私もコンテンポラリーアートを勉強せねば、と思わせてくれるトリエンナーレでした。
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コメント
れっこさん
こんにちは。ご無沙汰してます。
横トリ、肩肘張らず、気軽に見にいくのが、いちばんいんでしょうね。
私達、家族も奈良さんの節穴からのぞく犬を楽しみました。
そういえば、来月仕事で函館にいきますよ。
投稿: 自由なランナー | 2005/12/19 22:16
わたしも先月東京方面へ旅行へ行った時にココ見に行って来ました。
友人が行ってみない?と誘ってくれたので、そんなに期待せずに行ったのですが、期待していたよりもも面白くて、旅行の日程も盛りだくさんだったので、せいぜい1~2時間くらいしかいないかな?と思ったのに3時間くらいいました。でも、全部は見られませんでした。
ぱっと見てメッセージが伝わってくるものから「?」というものまでバラエティに富んでいるのはいいのですが、全体としてはやはり「サーカス」という括りである以上、こんなものなのかなぁという気がしました。
全部見るとしたら、1日くらいないときっと無理でしょうね。
わたしは、個人的には奈良美智さんの作品が見られたので、満足でした。
投稿: れっこ | 2005/12/19 00:57
はろるどさん
こんにちは。
私が残念ながら前回のトリエンナーレをみていないのですが、おっしゃるとおり、ちょっと地味でしたね。
私も、いくつも面白いな、素敵だなという作品に出会えたので、それなりに満足しています。
でも、「アートサーカス」ですから、もう少し刺激的でもよかったと感じました。
投稿: 自由なランナー | 2005/12/13 07:57
類平さん
こんにちは。
現代美術は、アーティスト側からのメッセージもわかりにくくなっていますが、また鑑賞者もメッセージを理解する姿勢も、より重要と思います。
投稿: 自由なランナー | 2005/12/13 07:55
自由なランナーさん、こんばんは。
私は前回のトリエンナーレにあまり良い印象がなかったのですが、
今回はさらに地味な感じでしたよね。
参加型の作品が多くなるだけに、
どうしてもメッセージ性よりも、
「皆で仲良く」のものが多くなってしまいます。
私は、いくつか見応えのある作品があったのでそれなりに満足しましたが、
やはりこの手のイベントは作品の見せ方が難しいなあと思います。
ちょっと間違えたら、「これ作品?」のようなものも多いので、
それをどう面白く見せるのか、
その辺も問われそうです。
入場料は1200円くらいが妥当かな、なんて思いました。
投稿: はろるど | 2005/12/12 22:39
>アーティストが何を伝えたいかが、こちらに渡されないと、作品の価値はないと思うのです。
おっしゃるとおりです。
ここ10年ほど前から、既存の分類に入れがたいものを、便利な横文字で「括り」出すようになってから、アーティストから伝わってくるメッセージが何なのか、分かりにくくなりました。
(もちろん受け手の問題もある。)
今、その当時もてはやされた、若いアーティストが、残っているかというと、そうでもない。
メッセージがあるものばかりが、アートだとは思わないけれど、その場所に「提示」すれば、芸術OK、OK!というのも、なんだかなぁと思う類平でした。
投稿: 類平 | 2005/12/12 11:00