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2005/12/09

すてきな美術指南書:ニューヨーク美術案内

いつもお邪魔している、すばらしいTakさんのアートブログ「弐代目・青い日記帳」で知った本「ニューヨーク美術案内」。この本、美術ファンにはかなりのおすすめ。画家の千住博さん(バイオリニスト・千住真理子さんのお兄さんですね)とノンフィクション作家の野地秩嘉さんの共著。野地さんが千住さんからニューヨークの美術館を題材に、作品の読み方、楽しみ方を解説するという形をとる、美術指南書です。
題名が「ニューヨーク美術案内」となっているので、ニューヨークの美術館、ギャラリーのガイド的な内容と思って読み始めましたが、実は作品をどう見るか、読み解き方を千住さんの視点で教えてくれる「作品解読の方法」が中心です。もちろん、メトロポリタン美術館や、MoMAの作品も数多く紹介されています。
千住さんの作品の見方は、とても参考になります。私がいちばん面白いなと思ったのは、「困ったら耳を見る」とのアドバイス。千住さんによれば耳は描くのが難しい、でも、あまり注目されるものではないから、いちばん手を抜きやすいところでもあるので、実力がでる、とのこと。なるほどな、と思います。
千住さんのアドバイスに従って、野地さんが美術館に作品を見にいった文章も、すごく面白く書かれて、読んでいて楽しい。
千住さんはこう言っています。

私には「美はすべてを超える」という考えがあります。

すてきな言葉です。

IMG_4316

ニューヨーク美術案内(光文社新書・735円)

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» 『ニューヨーク美術案内』 [弐代目・青い日記帳]
ニューヨークに最後に行ったのはあのテロが起きた年の3月。 それ以来、しばらくNYには行っていません。 NYLYの仲間たちと頻繁に会ってはニューヨークの話をしているので まるで自分が行ったような疑似体験をしているだけの今日この頃。 それでも、十分楽しく仲間たちの話がいつしか自分のことのように 感じてしまうことしばしばあります。 また昨日の谷口吉生氏の講演会などにも参加させていただくと 日本に居ながらにして遠く離れたかの地のことに思いを馳せられます。 また最近出たこの本も... [続きを読む]

受信: 2005/12/09 22:35

コメント

hiro-k7さん
ご来訪ありがとうございます。
素敵な読書ブログ、とても参考になります。
また、お邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/12 08:06

TBありがとう。
この本は、ホントいい本ですよね。
偶然手に取ったのですが、ラッキーでした。
たくさんの人に読んでもらえると、いいなと
思います。

投稿: hiro-k7 | 2005/12/11 23:36

もりまさん
こんにちは。
そういえば千住さんは京都造形芸術大にいらっしゃるんでしたね。
他の著作も読んでみようと思います。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/10 09:53

Takさん
こんにちは。いつもお世話になってます(笑)。
このNYのサイト、知りませんでした。かなり情報満載ですね。
ちなみに、上の写真のバックにあるムックには、杉本博司さんと千住さんの対談がのってます。

投稿: 自由なランナー | 2005/12/10 09:49

TBありがとうございます。
実は、去年まではアートに縁は無い方でしたが、造形大学の通信制に入学してから少しづつ興味を持つようになりました。
なんせ、千住氏は、うちの学校の副学長ですので、フォローしていかないと。

ところで、この1年位、仙台に行ってませんね。
たまには行きたいですね。(できれば仕事抜きで)

投稿: もりま | 2005/12/10 00:48

こんばんは。
拙blogの紹介までしていただき恐縮です。。。

NYもうしばらく行っていません。
最後に行ったのはテロのあった年です。

ご存知かとは思いますが
NYといえばこのサイトです。
http://www.nylovesyou.com/

投稿: Tak | 2005/12/09 22:37

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