ジャン・プルーヴェ展へ
七夕まつりで賑わう定禅寺通りの「せんだいメディアテーク」で開催されている『20世紀デザインの異才:ジャン・プルーヴェ』展をみてきました。ジャン・プルーヴェははじめて知りました。リーフレットによると、デザイン、建築、エンジニアリングの領域で革新的な創造者のひとりに数えられるフランス人。有名な建築家のル・コルビジェからも賞賛されていて、工業デザインから建築までその才能を発揮した人。
これだけではいまひとつわかりにくいのですが、展示をみた限りでは、工業デザインから建築まで、デザイン才能を発揮した人のようです。プルーヴェは自らを『建設家』(建築家ではありません)とみなしていたそうです。
会場には、彼のデザインした家具から建築物の模型、資料が展示されています。
展示をみて感じたのは、家具と建築は違うんだな、ということ。展示パネルにこうありました。
「家具と住宅の建設は何の違いもない」
そうでしょうか?家具は基本的にはいくつもつくる工業品。住宅は、基本はオーダーメイドです。プレハブとかマンションはありますが、やはり住宅は注文生産。プルーヴェの生きた時代には、プレハブ住宅はなかったので、彼の思想は、先進的だったかもしれません。
かれのデザインした住宅は、なにか暖かみがなく、魅力を感じませんでした。それに対して、家具は素敵なデザインだな、とおもったものが、いっぱいありました。
プルーヴェは、すこしばかり早い時代に生まれたデザイナーだったのでは、と思わせるアート展でした。
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受信: 2005/09/24 21:01
コメント
nemoさん
こんにちは。
アキバのスペースにも興味があったのですが、同じ内容ではちょっと、って感じかな。
おっしゃるとおり、入場料は500円くらいが妥当かもしれません。
投稿: 自由なランナー | 2005/09/25 13:07
TBありがとうございます。プルーヴェ展はせんだいメディアパークでもやっていたんですねえ。東京でやっているプルーヴェ展とは微妙にサブタイトルが違ってますが、主催や協賛がかなり似ているので、展示内容はほぼ同じような気がします。ではでは。
投稿: nemo | 2005/09/24 21:58
skt48さん
こんにちは。
新しい環境には、少しは慣れられましたか?
おっしゃるとおり、家具も行き着くところ、オーダーです。私も部分的には「家具と住宅の建設は何の違いもない」との主張は、うなずけるところはあります。ただ、この展示を見ていて感じたのは、上にも書きましたが、住宅の暖かみのなさでした。
わが家(東京の実家)は、設計を建築士さんにお願いして、作ったフルオーダー品でしたので、なおさらそう感じるのかもしれません。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/10 08:36
こんばんは
おひさしぶりです。
ジャン・プルーヴェ、初めて知りました。
バウハウスなどとなにか関係しているのでしょうか?
相通じるようなものがあるようにも思うのですが。
ところで、
>家具は基本的にはいくつもつくる工業品。住宅は、基本はオーダーメイドです。
住宅は大きいことと部材が多種多様に渡り膨大なことからそう感じるだけではないのかと思います。
ほんとうに気に入った家具がほしいなら行き着くところはオーダーメイドでしょうし、そのオーダーメイドもやはり最初から自分でデザインしたものであるはずがありません。こうしたい、という希望をデザイナー、工匠に伝えるだけ。
だから、私は「家具と住宅の建設は何の違いもない」
ということばに賛成です。大きさが違うだけだとおもう。
なんていって、なにをかくそう、私、木造パネル工法のイージーオーダー住宅?を建てたばかりなもんですから(苦笑)
投稿: skt48 | 2005/08/08 21:51