やはりルノアール:フィリップス・コレクション展
「アートの教科書」と副題がつけられた「フィリップス・コレクション展」。子供が最近絵を習い始めたので、一緒にいってきました。森アートセンターギャラリーながら、来場者は中年以上の方が目立ちます。
私のお目当ては、なんといってもルノアール「舟遊びの昼食」。なにせ、中学生の時からのルノアール好き。(中学の時、上野・松坂屋でルノアール展をみたこと、思い出しました)ルノアールの絵の魅力は、「ふくよかさ」にあると思います。それは単に、描かれた人物がふくよかなだけではなく、絵を見ていてイメージされるものが、まさに「ふくよかさ」だと思うのです。この「舟遊びの昼食」も、みていて、なんとも幸せな気持ちになってきます。
ルノワール以外も、「アートの教科書」というだけあって、17世紀のスペイン絵画、新古典主義、ロマン主義からキュビズム、フォービズムのマティスまで、多彩な傑作が並びます。ほんとに見応え十分。最近近現代の美術史を勉強したせいで、頭の中で「バルビゾン派の特徴は・・・」と思いながらみていました。特に気に入ったのは、カンディンスキーの「連続」。抽象画の創始者、表現主義の画家らしからぬかわいい絵です。また、ボナールの「棕櫚の木」。この絵の色はすごい。しばらく見入ってしまいました。
これだけの傑作がそろう美術展も、珍しいのでは。おすすめです。
☆フィリップス・コレクション展をご覧になったブログにTBさせていただきます。
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» フィリップス・コレクション展2 [かみのけ座]
ずいぶん長いCMで、すいません。
出展されているのは、フィリップス・コレクション所蔵の一部。
ドラクロワ、コロー、マネ、モネ、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マティスetc.と有名な画家の作品。あんまり知識のない僕でも、知っている人ばかり。
メインは、ルノワールの「舟遊びの昼食」。ここだけ特別な警備員が立ってました。
個人的には、ドーミエの作品が気に入りました。主に人物画で、写実主義に属する人(初見だけど)。
特に、「三人の弁護士」という絵が、内面の悪性を描こうと... [続きを読む]
受信: 2005/08/02 09:04
» 「フィリップス・コレクション展」 森アーツセンターギャラリー 8/10 [はろるど・わーど]
森アーツセンターギャラリー(港区六本木)
「フィリップス・コレクション展 -アートの教科書- 」
6/17〜9/4
アメリカの実業家の家庭に育ったダンカン・フィリップスが、個人的なコレクションとして集めた名画の数々。そのコレクションの中核であるルノワールの「舟遊びの昼食」など、新古典主義からキュビズムまでの絵画、約60点近くが公開された展覧会です。「アートの教科書」のサブタイトルの通り、作品を鑑賞しながら絵画史を概観でき... [続きを読む]
受信: 2005/08/20 00:19
» フィリップス・コレクション展 [青色通信]
フィリップス・コレクション展
2005年8月7日 森アーツセンターギャラリー(〜9月4日)
「アートの教科書」という副題はどうかと思ったのですが、確かにそれに見合う展覧会だったと思いました。絵画と絵画の間も程良い距離で見やすいものとなっていました。
エル・グレ....... [続きを読む]
受信: 2005/08/20 15:09
» フィリップス・コレクション展 [隆(りゅう)のスケジュール?]
27日の夕方にフィリップス・コレクション展-アートの教科書 ルノワール、ゴッホ、セザンヌ・・・を観に行きました。
この展覧会は、ロサンゼルスなどの米国各地、スイス、イタリア、フランスの世界の各都市を巡回する展覧会で、日本での開催は1983年以来22年ぶりとなるもので、TBSビジョン創立50周年を記念した展覧会でもあるそうです。
~展示構成~
「17、19世紀のスペイン絵画」「18世紀のフランス絵画」「新古典主義とロマン主義」「19世紀のイギリス絵画」「バルビゾン派」「写実主義」「マネ」「印象派」「ル... [続きを読む]
受信: 2005/09/03 00:48
» フィリップス・コレクション展 [東京単身赴任者はブロックノイズの夢を見る]
六本木ヒルズ5F森アーツセンターギャラリーで開催されている
フィリップス・コレクション展に行って来ました。
ダンカン・フィリップス(1886〜1966年)によって設立された欧米近代美術で
世界最高のコレクションの1つ。
17世紀から20世紀まで、ロマン主義、印象派から抽象主義にいたるまで、
西洋美術の流れを観ることの出来る、まさに「アートの教科書」と呼ぶに
ふさわしい展覧会。
−パンフより−
ルノワール、ドラクロワ、モネ、... [続きを読む]
受信: 2005/09/04 11:13
コメント
りゅうさん
こんにちは。
めったにみられない絵画に出会える幸福を味わえる、素敵な美術展でした。
ルノアールは特に最高でしたね。
投稿: 自由なランナー | 2005/09/03 22:27
こんばんわ。
「フィリップス・コレクション」楽しかったです!!
ルノワール《舟遊びの昼食》、本当に素晴らしい作品でした。1週間近く経ちますが、今も余韻に浸っています♪
質の高い作品ばかりの充実した展覧会でした。
投稿: りゅう | 2005/09/03 00:54
アイレさん
ご来訪ありがとうございます。
ルノアールの絵、よかったですね。おしゃるとおり、
>その色彩、オレンジの反映、テーブルクロスの白、衣服の青等それらの対比
は素晴らしいです。
ブログ楽しみにしています。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/22 08:21
はろるどさん
こんにちは。
数あるルノアールの中でも、この作品は特に好きです。楽しそうな雰囲気が、なんともいいです。
(コメント、TB、消しておきました)
投稿: 自由なランナー | 2005/08/21 07:10
はじめまして。アイレと申します。
TBありがとうございました。
「舟遊びの昼食」は幸せ一杯な絵で見れてよかったと思っています。そして、その色彩、オレンジの反映、テーブルクロスの白、衣服の青等それらの対比に心動かされました。この絵について、今度記事にしたいと思っていますので、よろしければ拙ブログにお立ちよりくだされば幸いです。
投稿: アイレ | 2005/08/20 15:22
自由なランナーさん、こんばんは。
TBありがとうございます。
ルノワールお好きでしたか。
実は私、少し苦手にしていた画家だったのですが、
舟遊びの昼食の素晴らしさには心打たれました。
テーブルの上の食器まで、
全てが磨き抜かれた美しさを見せていましたよね。
充実した展覧会でした。
また行きたいくらいです。
投稿: はろるど | 2005/08/20 00:18
草壁さん
こんにちは。
森アートセンターギャラリーは、夜の10時までやっているので、遅い時間帯にいくといいかもしれません。
コロの作品も印象的でした。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/08 18:44
yanaseさん
こんにちは。すっかりコメント遅れてしまい、すみません。
仙台は、綺麗な街です。今日まで七夕まつりで賑わっています。
またブログにお邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/08 08:02
こんにちはー
これ見に行きたいんですけど、混んでそうでちょっと二の足踏んでます。(ゆっくり見たいですものね)
再来週の平日の夜に行ってこようかと思っています。
個人的に見たいのはカミーユ・コロー。
ブリジストン美術館で見て好きになりました。
楽しみです。
投稿: 草壁 | 2005/08/06 10:09
TB&ご訪問ありがとうございました。
本当にいい展覧会でしたよね♪
仙台にお住まいなのですね。
仙台は街と空気が美しいという印象があります。好きな街の一つです。
投稿: yanase | 2005/08/03 10:35
ちーちゃんさん
ご来訪ありがとうございます。初めてのTBとは光栄です。
素敵な美術展でしたね。
ブログ、また御邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/02 22:30
ルピナスさん
ご来訪ありがとうございます。
美術展も、いこうとおもっていても、なかなかいけませんね。気付いてみたら、終わっていたとか。この美術展はいったかいがありました。
ブログ、また御邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/02 22:28
acrossthemoonさん
ご来訪ありがとうございます。
楽しいブログをつくられていますね。いろいろな話題があって、面白いです。
ドーミエの作品、私も気になりました。
また、ブログにお邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/08/02 22:25
TBありがとうございます!
ブログを始めたのが最近なので、初のTBでした。
美術には素人の私ですが、「舟遊びの昼食」は魅力あるものでした。
またこちらのブログにもお邪魔させて頂きます。
投稿: ちーちゃん | 2005/08/02 17:42
TBありがとうございました。
タイミングがあわず、見逃してしまうことが多い絵画展。
今度こそは、とフィリップス・コレクション展に出かけ、
好きな絵にたくさん出あうことが出来ました。
やっぱり、動いてこそですね。
また、お訪ねさせていただきます。
投稿: ルピナス | 2005/08/02 16:19
TBありがとうございました。
個人的に絵画には疎いのですが、そんな僕でも十分に楽しめました。自分でも珍しく、見入ってしまう作品が多かったように感じます。
また機会があれば、よろしくお願いします。
投稿: acrossthemoon | 2005/08/02 09:03