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2005/07/30

伊万里の奥深さを知る:ドレスデン国立美術館展その1

昨日は夏休みパート1。上野の森、西洋美術館で開催中の「ドレスデン国立美術館展」をみに出かけました。日経新聞からもらった招待券が8月12日までしか使えないことに気付き、急いでいってきました。平日の昼間なのに、結構混雑してました。来場者の多くはおばさまがた。
この美術展の見どころは、ザクセン選帝侯のコレクションが広範囲にみられること。科学計測器からはじまり、工芸、磁器、絵画など最高の美を感じられる作品が多数展示されています。
ここでは、レンブラント、フェルメールなどのオランダ絵画がいちばん注目されているようですが、私は中国と日本の磁器の展示が、まずはみたかったセクションです。
海外の日本陶磁コレクションとしては、ドレスデン国立美術館は最大の規模をほこります。日本、中国、マイセンの陶磁あわせて約2万点を所蔵。このほんの一部が、展示されています。

中国磁器の「五彩」から影響を受け、日本の伊万里焼の「色絵」が誕生。この伊万里焼の海外輸出仕様として「柿右衛門様式」ができ、これがドイツのマイセン磁器に影響を与えた。この歴史の流れをふまえ、有田(伊万里)、マイセン、中国の3地域の同じ意匠の作品が並べられ、磁器作品の違いがわかる展示になっています。展示された作品は多くはなかったですが、なかなか見ごたえがありました。
例えば、有田の「ジョッキ」とマイセンの「蓋付きジョッキ」。マイセンは有田のコピーで、ちょっとみるとそっくりです。でもよく見ると、地色の白が違います。有田のほうが、より白を表現。マイセンは少しアイボリーに近い白。また描かれた花も、微妙に違いがあるように感じました。花と葉の大きさのバランスが、両者では違うようです。
マイセンが単なるコピーをしていなかったと考えられるのが、「染付花卉文皿(ブルーオニオン)」。これは中国の「色絵薔薇文皿」をもとに作られたものですが、まったく別の素晴らしい作品に仕上がっています。
中国−日本ーマイセン(ドイツ)の磁器の流れがわかった展示でした。ドレスデンのこれ以外の陶磁器をみたくなりました。

フェルメール、レンブラントなど絵画についても書きたかったんですが、それは明日以降に。

☆「ドレスデン国立美術館展」について書かれているいくつかのブログにTBさせていただきます。

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受信: 2005/08/29 05:34

コメント

りゅうさん
こんにちは。
ドレスデン、かなり混んでいるようですね。
スペースのわりの、展示作品が多かったようで、確かに陶磁器のゾーンは、狭かったです。
おっしゃるとおり、風景画にはみるべきものがたくさんありました。

投稿: 自由なランナー | 2005/08/29 08:23

おはようございます。
フェルメールを観てきました!!
展示場所はともかく、作品に近寄って観ることが出来、とても楽しかったです。
全体的に絵画は少ないものの、風景画好きにはたまらない展覧会でした。
ロイスダール、最高です♪
TBさせていただきますね。
(=^_^=) ヘヘヘ

投稿: りゅう | 2005/08/29 05:34

ミセス・デコリーナさん
ご来訪ありがとうございます。
リンク、大歓迎です。つたないブログにありがとうございます。
素敵なブログお作りですね。トラック野郎がいかしてます。
また、お邪魔させてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/08/08 18:58

はじめまして!
私もドレスデンを見に行ってきました。こちらのブログでの紹介が詳細でわかりやすく、とても共感をもてるものだったので、私のブログから勝手にリンクをはらさせていただきました。
事後承諾で申し訳ないのですが、大丈夫ですか??もし問題があるようでしたら、削除いたします。

投稿: ミセス・デコリーナ | 2005/08/08 17:57

はろるどさん
こんにちは。
磁器の展示、前から気になっていたので、興味深くみました。
ちょっと展示ゾーンが狭いのが、難点でしたが。

投稿: 自由なランナー | 2005/08/01 07:36

こんばんは。
コメントとTBをありがとうございました。

マイセン磁器の比較展示は私も面白かったです。
全く別物もあり、
また細かい部分まで似せて作ったものもあり、
なかなか多彩でした。

絵画についてのご感想も楽しみにしております!

投稿: はろるど | 2005/07/30 23:39

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