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2005/04/16

話題のゴッホ展へ

gogh
国立近代美術館で、「ゴッホ展」をみてきました。休みをとって平日にいったのですが、ものすごい混雑でしたね。10年ほどの画家としての短い活動、『生涯で一枚しか絵が売れなかった』というエピソード、ゴーギャンとの事件と、日本人にとってゴッホは好みの画家なんでしょう。この美術展は、ゴッホの作品約30点と、ミレー、セザンヌ、モネ、ゴーギャンなど関連作家や、ゴッホが傾倒したといわれる浮世絵も展示され、ゴッホの生涯を俯瞰できる構成となっています。
このところ、デュシャン、瀧口修造、アルプ、タピエスとシュルレアリスム系の美術展をみていたせいか、ゴッホの作品をみていると、なんとも分かり易さを感じます。とはいっても、感性で作品が出来上がっていたわけでなく、作品を描く過程は、綿密な理論をもとに構築されていたことを、先日のNHK『新日曜美術館』で取り上げていました。27歳で画家を志す、というアーティストとしては遅いスタートのせいか、理論だてられた作品制作だったようです。
また、10年ほどの短い時間の中で、画風が変わっていく様も、興味深いです。『新日曜美術館』で作詞家のなかにし礼さんが「ゴッホが、ゴッホになっていく」と、さすがうまい表現をされていました。

いちばん気になった作品は「花魁」。浮世絵を模写した作品。木綿を貼った紙に油彩で描かれていて、キャンバスとは違った油絵の具の色の発色が、花魁の怪しさを浮き立たせています。
「子守(ルーラン夫人の肖像)」には、圧倒的な存在感を感じます。ルーラン夫人の固い表情、キャンバス全体で使われている緑色、夫人の背景の花。絵から離れなくなるような感覚になりました。
また、死の直前に描かれた「ドービニーの庭」。色合いといい、筆遣いといい、見ていると心やすらぐ作品でした。
展覧会の目玉、「夜のカフェテラス」は思ったより小さい作品だなと感じます。しかし、作品としての完成度は高いと思いました。

気軽に楽しみたい美術展ですが、ちょっと混みすぎでした。

☆共感したゴッホ展のブログいくつかに、TBさせていただきます。

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こういう副題がつけられたゴッホ展に行きました。会場は竹橋にある国立近代美術館。こちらも独立行政法人。職員の制服も明るい水色に変わって、新鮮な印象。土曜の午後のため、館外に20分待ちの行列が出来ていました。館内でも10分待ち。その間は、壁に映し出された大型映像で、作品の紹介をしていました。これはいいアイデアです。待っている間に大体の概略がわかります。会場内は入場制限していたためか、見やすい適度な人数でした。ゴッホのほかに、同時代の画家の絵も展示してありましたが、やはりゴッホの力強い絵はすぐにわかります... [続きを読む]

受信: 2005/04/16 10:56

» 夜のカフェテラス [手紙で会いたい]
 とうとうゴッホ展に行った。快晴、桜びより。入り口からラッシュアワーなみの混雑。  絵は本物にかぎる。写真ではだせない感情の勢いや、絵の具の凹凸、筆のあと、ゴッホが感じた色がそのまま見られる。ゴッホの息づかいがそこにある。真摯に制作した跡がうかがわれる。  あえてイヤホンガイドを借りない。事実を知るために借りることもあるが、自分の感想や発見を第一にと思うから。予備知識を得ると感覚まで�... [続きを読む]

受信: 2005/04/16 14:13

» ゴッホ展に行きたし [手紙で会いたい]
ゴッホ展が開かれている。夜、外で描いたといわれる「星空のカフェテラス」に会いにいきたい。  夜、描くなんて考えられないが、ゴッホの執念が可能にしたのかもしれない。 くらい夜空にダイヤモンドのごときらめく星と、明るく浮かびあがるカフェテラス。大粒の星々はゴッホの想い、カフェの明るさに負けてはいない。コバルトブルー、プルシャンブルー、セルリアンブルー、インディゴブルー。ブルーの束と向日葵い... [続きを読む]

受信: 2005/04/16 15:35

» ゴッホ展~国立近代美術館 [ミュージアムへ行こう!]
googleのトップページがゴッホ仕様になっていて驚きました。 3月30日はゴッ [続きを読む]

受信: 2005/04/17 06:49

» レビュー:東京国立近代美術館 「ゴッホ展」 [日刊シュガーレスゾンビ]
 自分にとって、ゴッホの絵には「当たり外れ」がある。「あっ」と声を漏らしてしまうほどに、その線と色と構図とが共感を起こすものもあれば、「はにゃ?」と首を傾げるほどに何も感じないものもある。だがそれほどに彼の作品には、彼の「感じ方」がそのまま新鮮な姿で表に... [続きを読む]

受信: 2005/04/17 10:40

» 「ゴッホ展」に行ってきました。 [ミステリ通信「みすみす」blog]
 葉桜の様相を帯びてきた昨日、春の陽気にも誘われて東京国立近代美術館の「ゴッホ展」(〜5/22まで開催)に行ってきました。  ファン・ゴッホは、そんなに凄く好きな画家、っていうわけでもないのですが、Yuseumの美術館デビューがオランダ・アムステルダムの国立美術館とファン・ゴッホ美術館だったので、ゴッホには愛着が感じられます。  NHKが主催ということで、最近「世界美術館紀行」で取り上げたゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館の再放送を行っていたり、「新日曜美術館」で今回のゴッホ展を取り上げたり、... [続きを読む]

受信: 2005/04/17 11:59

» ゴッホ展 孤高の画家の原風景(4/17) [ex-chamber]
東京国立近代美術館にて。(3/23〜5/22)http://www.momat.go.jp/Honkan/Gogh/人大杉。ちょっと予想の範囲を超えちゃってました。まず、常設から。ここの常設は大変充実しているので毎回楽しみなのですが、今回は…... [続きを読む]

受信: 2005/04/18 23:59

» 感動涙腺がゆるい今日この頃 [ヨコハマぐるぐる]
感動涙腺がゆるい今日この頃(ゴッホ展とそのお土産) [続きを読む]

受信: 2005/04/19 20:01

» ゴッホ展―孤高の画家の原風景 [弐代目・青い日記帳]
東京国立近代美術館で開催中の 「ゴッホ展」―孤高の画家の原風景ーに行って来ました。 もしかして、今日本で「印象派」を凌ぐ人気を博しているのが このフインセント・ファン・ゴッホかもしれません。 ゴッホの展覧会なら集客力が断然違うはずです。 数年置きにゴッホの何らかの展覧会が開催されている 事実からしても、ゴッホの人気の高さが伺えます。 自らその命を絶つまでの間およそ4000点もの作品を 遺したとされているゴッホ。 その多くの作品の中から、今回の展覧会は目玉的作品で... [続きを読む]

受信: 2005/04/26 07:46

» ゴッホ展観覧記。 [灰色憂鬱日記。]
竹橋の東京国立近代美術館で開催されているゴッホ展に行ってきました。 今回の展覧会は風景画を中心に、時代ごとにその変遷をたどるというコンセプトになっています。 面白かったのはゴッホの作品の隣にゴッホが影響を受けた画家の作品が一緒に展示されていることです。 ゴッホの作品とミレーやモネなど印象派の作品や日本の浮世絵とを見比べてみると、ゴッホがどのような点に影響を受けながらも独自色を出そうと苦心した後が窺えます。 今回、改めて驚かされたのはゴッホの表現力の豊かさです。ゴッホよりも技法..... [続きを読む]

受信: 2005/05/04 22:05

コメント

夏野さん
ご来訪ありがとうございます。
「新日曜美術館」の内容は、非常にわかりやすいものでした。ゴッホのこと、少しだけ理解できたかな思います。
展覧会の情報が満載の、いいブログお作りですね。またお邪魔させてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/19 07:35

TBありがとうございました。
日曜美術館でゴッホをやったと言うのは、放送後に人に聞いて知りました。自分で見る事が出来なかったのが、残念です。
ただ、見た人の感想でゴッホを「狂気」として語っていなかったと聞いて、とても新鮮でした。展覧会でも狂気というとらえかたをしていなくて、今回の展覧会は私にとって新しいゴッホ像を提示してくれて、とてもよいものでした^^。

投稿: 夏野 | 2005/04/18 12:32

Yuseumさん
ご来訪、TBありがとうございます。
ちょっと混雑すぐですよね。文句いってもしかたないですが。機会があれば、木金の夜にいってみようとたくらんでます。
また、ブログお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 21:01

初めまして。TBもしました。
平日も混んでるんですね。僕はこの土曜に行ったのですが、やっぱり混んでました(^_^;)
もっと気軽に見たいですね。

投稿: Yuseum | 2005/04/17 12:00

BUBUさん
ご無沙汰してます。
アムステルダムにはゴッホ博物館があるんですね。短い画家としての一生だったゴッホですが、残された作品は多かったようですね。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 09:19

まちるださん
ご来訪ありがとうございます。
おっしゃるとおり、展覧会そのもはゴッホの生涯を俯瞰できる構成になっていて、さらに関連する作品の展示もあり、いい美術展でした。
また、ブログお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 09:17

ラグタイムさん
ご来訪ありがとうございます。
私がいったのは15日ですから、すれ違いでしたね。
もう少し、すいていれば違う見方もできたのに、と思います。
また、お越しください。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 09:10

toshiさん
ご来訪ありがとうございます。
ほんと、混んでました。「新日曜美術館」効果であんな人がいくとも思えませんし。
「ドービニーの庭」見ることができて、よかったです。おっしゃるとおり、死の直前の作品とは、どうしても思えない。安らぎを感じる作品です。
ブログ、またお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 08:57

kokoniさん
ご来訪ありがとうございます。
ゴッホの絵、力強さを私も感じました。ブログ、これを機会にお邪魔させてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 08:52

okapieroさん
ご来訪ありがとうございます。
「ドービニーの庭」が途中展示替えで、ゴールデンウィークにはないと知り、急いでみにいったかいがありました。
混んでいる会場ながら、私はしばし絵の前で、見入っていました。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 08:34

しづくさん
ご来訪ありがとうございます。
混んでいるだろうな、と思いわざわざ平日にいったのに、あの混雑とは。「新日曜美術館」のあとにいったのが、いけなかったのでしょうか。
あくまで仮定でしかありませんが、ゴッホほどの才能と、努力の人が、もう少し長生きしていれば、美術史にもっと大きな影響を与える作品を残したでしょうね。残念です。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 08:31

santa-ieさん
ご来訪ありがとうございます。
ゴッホは一見わかりやすい絵ですが、奥が深いですね。おっしゃるとおり、見飽きません。「迷宮美術館」、見てみます。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 08:26

tantanmenさん
こんにちは。
今日の記事でも書きましたが、日本の美術展は、2極化しているような気がします。確かに私と同世代の男どもは、美術館にはすくないと思います。tantanmenと同感で、残念ですね。

投稿: 自由なランナー | 2005/04/17 08:23

2年前に、アムステルダムのゴッホ博物館を訪れました。家内共々、とても楽しみにしていたのですが、結局2時間で退散(^^;)
今度は子供たちを置いて、じっくり見に来ようと誓ったのでした(涙)

投稿: BUBU | 2005/04/17 08:11

TBありがとうございます!
本当に、混雑を除けば、とてもよい作品展でした。
作品を見た後に、NHKのゴッホ特集をみて、さらに感慨深かったです。緻密な計算のもとに描かれた情熱。筆のひとかきひとかきに込められていると思うと、ゴッホのすごさが前よりも、身近に感じられるようになりました。

小林薫の美の巨匠の本、あれにもゴッホが乗っていますので、とてもオススメですよ。

投稿: まちるだ | 2005/04/16 18:54

 TBありがとうございました。昨日も午前中から混雑していました。仙台から平日休みを取って…きのうならすれ違ったかも知れません。
 ゴッホへの熱き思いと人いきれのなか頭もくらくらでした。 ゆっくり見たいです。

投稿: ラグタイム | 2005/04/16 14:20

TBありがとうございました。
私が見たときは、本当に空いていたので意外だったのですが、『新日曜美術館』効果なのでしょうか、混んでいて大変だったようですね。
「ドービニーの庭」は落ち着きがあって、死の直前に描かれたものとは思えませんね。

投稿: toshi | 2005/04/16 11:24

TBありがとうございました。「ルーラン夫人の肖像」は、印象的でした。

投稿: kokoni | 2005/04/16 10:58

TBありがとうございました。

「ドービニーの庭」は良い作品だと思いました。
色合いが落ち着かせてくれる癒しの作品ですね。
ひろしま美術館は良い買物をしたなーって思いました。

投稿: okapiero | 2005/04/16 09:58

はじめまして、TBありがとうございます。
同じように「新日曜美術館」で予習?されて、平日ねらいで行かれたのですね。
 自由なランナーさんの、「理論だてられた作品製作」という発言にうなづきます。

 もともと宗教家として人並みならぬ厚い思想を持っていて、絵画にそれを託したところ、先輩のいろんな手法を真似して取り入れて、実行しているところ、毛糸だまの補色の研究など、才能だけでない努力を痛感しました。

 作品では「種をまく人」の黄金の太陽、「夜のカフェテラス」の灯りと夜空、「黄色の家」、「ドービニーの庭」のアイリスなどが印象に残りました。

投稿: しづく | 2005/04/16 09:56

TBありがとうございます。ゴッホは とても魅力的な画家ですよね。
彼の作品は 何度見てもあきることがありません。
先週の「日曜美術館」は見逃してしまいました。(T_T)
18日にBShiの「迷宮美術館」で、ゴッホを放送するそうですが、
我が家では視聴できない為、24日に放送される再放送(BS2)を見逃さないようにしたいと思っています。 

投稿: santa-ie | 2005/04/16 09:05

お書きになっているように狂気と冷静な構成力,技術がせめぎあっていた芸術家なのでしょうね.弟のテオに絵具の購入を依頼したり,現在も画面に剥離や変色が少ないなど(同時期の日本の油絵には剥離やテレピン油の多用によると思われる変色が目立ちます),技術的にもしっかりとした土台を感じさせてくれます.昨年レンブラント展に行ってみましたが,週末は中高年の夫婦やグループが多いですね.働き盛りの男性がまばらなのはちょっと残念でした.

投稿: tantanmen | 2005/04/16 08:51

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