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2005/03/22

仙台駅前の書店の閉店に思うこと

先週、河北新報で仙台駅前の書店「アイエ書店」が閉店というニュースが報じられました。このことについて、stella_coeli2さんが詳しくかかれている記事からトラックバックさせていただきます。アイエ書店、会社帰りや東京から新幹線で戻った際に、よく寄りました。ただ、この書店では、雑誌類や、ラジオ講座のテキストしか買ったことがありません。昨日の夜もよってみたのですが、本屋として私としては「惹かれるもの」がないんです。書籍を買いたいな、という気分がなぜかおきないのです。stella_coeli2さんはこれを書店が「発散する匂い」がない、とうまい表現をされています。大規模店ではありませんが、狭い店舗ではないので、なにかもうすこしやりようがあったのではと、残念な気がします。
また、アエルの向かいの「ブックスオオトリ」も先週閉店しています。ここもかつては仙台書店として、歴史のある本屋さんだったようです。
活字離れ、ネット書店の隆盛など、中小規模の書店には厳しい時代ということはわかります。しかし、書店側の努力は、最大限されているんでしょうか?この点については、大いに疑問です。書店には、本が溢れ、新刊書が店頭に並ぶ期間は短い。読者にいい本の情報を届けるため、書店の役割はこれまで以上に重要になってくると、私は思っています。
また私を含め、読者の責任もあるかもしれません。気軽にアマゾンなどのネット書店を利用せずに、地元の本屋さんで買うようにすることも大切かな、と思ったりします。本好きにとって、ぶらっと本屋に立ち寄り、面白い本に出会うことこそ、最高の楽しみです。この楽しみはネット書店では、味わえないものですね。
いい本屋さんが、ここ仙台にできてくれることを願っています。

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 今日は久しぶりに怠惰な一日であった。‥というのも昨日の夜はかなり疲れていて,床 [続きを読む]

受信: 2005/03/30 23:31

コメント

明るい空さん
こんにちは。
私の勤めていた出版社は、教育系のとこでした。
本の流通:版元-取次-書店-読者の流れの問題点は、指摘され続けていますが、いっこうに改善しないのは、なぜだろうと思います。中小書店が厳しい状況がわかっているのに、なぜ変わっていかないのでしょうか。やはり、委託制度と、再販制度、この2つに手をつけないと、ダメなのでは、と素人には思えます。
出版不況の原因は、「活字離れ」のせいかな、とも思います。根本原因は別のところにあるのでは。
なんか、とりとめもないことを書いてしました。また、ブログにお邪魔します。これからもよろしく。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/29 08:59

自由なランナーさん
仙台昔話は、stella_coeli2さんの所に書かせていただきましたので、まずはそれでお許し頂かせて頂きたいと存じます。それと、あの映画館なくなるのですか、良く行きましたからそれもまた寂しい気持ちがします。

ところで、大手出版社にお勤めだったとか。もしかしたら、お仕事をさせて頂いたかもしれません。昔、フリーライターとして大手出版社の仕事もしていました。個人的都合により休んでいる間に、当時仲良かった編集者もいなくなり、今は館上げることがあって、オタクなパート書店員をしています。

配本に関して、本当に問題が多いです。書店が自分の好きな本を仕入れにくくなっていますので、どうしても、パートやアルバイトの書店員が本の入出荷に無頓着になります。となるとお客様の要望にも応えにくくなります。

また、TVやラジオ、ネットなどにより昔よりはるかに多くの情報が流れています。情報が多いことは本来好ましいことだと思うのですが、ですが、その情報をどのように処理すべきか訓練を受けていないものにとっては、余計なお世話。お願いだから、誰か私が何をすべきか教えて。という状況を生み長いものには巻かれろという感じなのか、売れるものはやたらに売れ、売れないものはどのように物が良くとも売れないという二極分化を生んでいます。

昔は、そういう場合でも、書店員がその方にあった本をお勧めし、相互信頼関係が結ばれていたように思います。今は、そういう連携がなくなりつつありますね。

今、私が出来ること何かと考えた時、まずは、パートの書店員をしながらBlogを開設し運用しながら次のステップを考えるという考えに行き着きました。個人的には、「日本ブレイク工業」の売れ行きや、「電車男」などの売れ行きを見ていますと、ネットによって、本は死なないと思います。ですが、現状が良いとは思っていません。もっと良い方向性を見極めて行きたいなと思う今日この頃です。

投稿: 明るい空 | 2005/03/28 11:07

ドラゴンさん
ご来訪ありがとうございます。
確かに、薬屋さんも少なくなりました。めだつのは、チェーン店ですね。
地元密着の店が減るのは、残念です。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/28 07:37

こんばんわ。
確かに近所の歩いて行ける本屋さん、って減って来てますよね。
なんて半分対岸の火事のように読んでいたら、昨日近所の本屋さんが閉店し、一緒にやっていたレンタルビデオコーナーも閉鎖するとの張り紙発見!びっくりです。
脇を通過していても、電気がついていたのでやっているものだと信じていたんですよ。寂しいですが、仕方無いのでしょうかね。
一昔前なら薬屋さん。今は映画館、本屋ときたら次は何が閉鎖されていくのでしょうか?!

投稿: ドラゴン | 2005/03/26 20:05

まめどまめさん
ご来訪ありがとうございます。
貴重なコメントありがとうございます。いま、中小の書店、古本屋、昔からの映画館は厳しい状況ですね。
仙台でも、東映系の歴史のある、繁華街の映画館が来月閉館とか。シネコンだけでは、すべて完結しなのですが。残念です。
効率だけで、世の中が動いているような、ちょっと嫌な感じがします。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/25 07:54

私の住む横浜の片隅の街にもかつて「発散する匂い」のある小さな本屋さんがありました。雑居ビルの2階に通路をはさんで2店舗もっていて、一方は雑誌や実用書、学参、コミックが置かれ、片方は文庫、新書、文芸書から人文系の専門書まで、小さいのに大型書店でないと置かないような本もかなりありました。店主の趣味がかなり反映しているようで、自ら神田の小取次に仕入れに行っていたようです。
ところが2年か3年か前に、2階の店を閉め、1階にそれまでの3分の1のスペースで復活。棚にはジャンルおかまいなしに本が並べられ、実用書やノベルスの隣に哲学書が並んでいたり。人文書は買い切りで返本できず、置き場所に困ったのでしょうね。それ以前に家賃が払えなくなって困ってしまって店舗縮小、でしょうか。
必ず買う雑誌でもないと、こういう店には行かなくなってしまいます。
「外資」の大型書店、郊外型チェーン店の進出で、家族経営の街の本屋さんがやっていけなくなっているのは、全国的な現象のようです。古本屋や映画館、いやもっとさまざまな商店が、同じような立場にあるようですね。
私は経営者ではなく、もっぱら客の立場ですが、よほどなじみでもない限り、魅力のなくなった店とは縁遠くなってしまいますから、残念!ですけどね。

投稿: まめどまめ | 2005/03/23 22:00

れっこさん
こんにちは。
私は昔の仙台駅前を知らないのですが、あの地域が発展しているのか、それともドーナツ化現象で、寂れる方向に向かっているのか、ちょっとわからないところがあります。
個人的には、ロフト以外は魅力のある店が少ないので、あまり買い物には使いませんが。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/23 19:47

うっきーかずちゃん。さん
建設的なご意見、ありがとうございます。この書店の問題は、かなりつっこんだ議論をする必要がありますね。ブログでの意見交換では限界もあるのかな、とも思います。
私は以前、東京の大手出版社に勤めていましたので、この書籍の流通事情はある程度理解しているつもりです。書店への本の配本について、日販、東販といった一部大手の取次の力がコントロールが強大なことは、問題かと思います。
責任を中小書店の経営者だけに押しつけるつもりもありません。
ただ、東京には、中小規模でも魅力のある本屋さんも生き残っていることも事実です。
「本を殺さない」ためにも、読者である私たちも、するべきことは多いのでは、と思っています(抽象的なことで申し訳ありません)
また、ブログにお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/23 19:44

tantanmensさん
こんにちは。
「誰が本を殺すのか」は私も読みました。当時、東北に住んでいなかったので、第一書店のことは残念ながら記憶にありません。こんど、盛岡のいく機会があったら、寄ってみようとおもいます。
現状、書店の置かれている状況は、ますます厳しくなっています。しかし、書店側にもできることはあるのではないのか、とも思います。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/23 06:00

アイエ書店、閉店してしまうのですか。。。
わたしは学生時代に就職活動で仙台に通って以来、出張や私用で行くたびに駅から近いので、ここの書店には良く立ち寄っていました。狭いなりに品揃えはやはり秋田の書店よりは揃っていたものですから、経済関係の本やファッション関係の資料をあそこで買い求めて帰った想い出があります。
なくなってしまうのはなんだか寂しいですね。
お隣のams西武もLoftになり、ビブレもさくら野と名前を変え、仙台駅前はどんどん昔の面影がなくなっていっていますね。その頃に仙台によく行っていた身としては一抹の寂しさを感じます。

投稿: れっこ | 2005/03/23 00:35

TBありがとうございます。小さい頃から仙台の街を知っている自分にとって、やはり書店の相次ぐ閉店は寂しい反面、「時代の流れ」と思ってます。書店の側にも色々問題があるんでしょうが、書店を利用する私たちにも大いに原因があると思います。

投稿: hodenasu-vet | 2005/03/22 22:11

追伸。
今の投稿は、あくまでも品揃えの点にのみ論点を絞った話です。

投稿: うっきーかずちゃん。 | 2005/03/22 21:54

<しかし、書店側の努力は、最大限されているんでしょうか?
との指摘は確かに同感ではありますが、単純に同意できかねる面もあります…

私の妹は大阪の中規模書店で勤務しています。生き残りをかけて売れ筋の本の仕入れに血道を上げるのですが、本の流通は「日販」や「東販」などの大手書籍流通商社が握っているため、中規模店や小規模店には、売れ筋の本は入らないそうです。
最近はネット書店などの台頭により少しは変わっているのでしょうけれど、このような書籍の流通スタイルも、大手だけが生き残り、あとはネット…といった流れの源泉にあるように思われます。
なにせ、前述の大手商社から「干されれば」売れ筋の書籍は入らないのです。
たとえば、コミックスなんて「生鮮食料品」と同じで発売日当日にたくさん並んでなければ、お客様は別の大規模書店に行くのです。そこなら買えるからです。
それは大規模書店に優先的に大手商社が納入するからです。小さな店は売れ筋商品が入らず、収益力が確実に低下するような状況なのです。それでも生き残るには、大手商社から売れ筋書籍をまわしてもらうような営業努力が要求されます。
売れ筋の本を仕入れればいいのか…と言われるかも知れませんが、売れ筋の本が入らなければそっぽを向くのもまた消費者の常です。そっぽを向かれれば経営も成り立ちません。かくして潰れるのです、小さな書店は。
大手商社としても生き残りをかける意味で、大規模書店には売れ筋をたくさん送りたくなるのも当然です。否定するつもりもありません。

この流通システムの問題を考えずに
<しかし、書店側の努力は、最大限されているんでしょうか?
と断罪するのもまたいかがなものか…と思ってしまいます。
無論、最大限の努力が払われているか、経営能力がどうかは私も疑問に感じるところもありますが…書籍の流通の特異性についても考慮していただければなぁと思います。

投稿: うっきーかずちゃん。 | 2005/03/22 21:51

数年前に佐野真一さんが「誰が本を殺すのか」という本を出しましたよね.今は新潮社から文庫で出ていますが,そこには盛岡市の第一書店が取上げられています.でも地元民の目から見ると,ちょっと褒め過ぎのような気もします.昔に比べると若い人達が圧倒的に本を読まなくなっています.そうすると駅前の本屋さんはあまり存在価値が無いんですね.むしろ今の購買層は,サラリーマン,OL,主婦,リタイアした方達というところでしょうか.かつては文庫本を食い入るように学生が読んでいたものです.今はそんな情熱は無さそうですよね.確かに書店の努力が足りない部分もありそうです.私も駅前のアイエ書店によく入りましたが,今一つ購買層や,ターゲットが見えない感じがしました.でも書店には難しい時代ではあると思います.

投稿: tantanmen | 2005/03/22 18:38

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