銀座の画廊と『川村清雄』をみて
画廊は、新しい作家と出会えるのでいいと思います。一昨日は、銀座の画廊を3か所みてみました。印象的だったのが、西村画廊の町田久美:<à Sadeーサドに>。私にとってちょっと不思議な作品です。koso2.0 さんが詳しく書かれています。
そのあと、目黒美術館の「『川村清雄』を知っていますか?」をみに。美術展としては、ちょっと意表をつかれるタイトルです。素人美術愛好家は、もちろん川村清雄を知りません。川村は1852年(嘉永5年)生まれ。勝海舟の助力で、アメリカに渡り、その後パリ、ヴェネチアで絵画研究を続けた。目黒美術館のリーフレットの表現では「近代洋画史に孤高の存在感を示す」とあります。
展示会場の冒頭に飾られている「ベネチア風景」。キャンバスではなく、板に油彩と水彩で描かれた作品は、精緻な画風に引きこまれます。
この作品に対し、紙本に油彩で描かれた「姫小松」、絹本に油彩の「鴨」といった作品は、(通り一遍の表現しかできませんが)その画風は日本画です。会場のパネルに「日本人による日本の絵画を探求した」と書いてあったことを思い出しました。
私が川村の作品でいちばん印象的だったのが、書籍の表紙や挿絵、装丁を手がけた仕事。パトロンの加島虎吉が出版社を経営していたことから、書籍の仕事をしていたのでしょうか。展示されている本をみていると、川村のデザイン感覚のよさがわかります。彼がもう少し遅い時代に生きていたら、アーティストとして名をあげていたかもしれないな、と思いました。
地味な展覧会ですが、足を運んだ価値がありました。
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コメント
イッセーさん
ご来訪、TBありがとうございます。
目黒美術館、地味ながらいい企画展やってますね。私も川村清雄ははじめてみましたが、よかったです。
また、お邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/04/11 07:53
はじめまして、イッセーと申します。
この展覧会で知るまで、川村清雄と言う名前は知りませんでした。初めて作品見ましたけど、良い展覧会だったと思います。目黒区美術館も結構好きな美術館です。地味ですけど。
トラックバックさせて頂きました。
投稿: イッセー | 2005/04/11 00:31
藤娘さん
こんにちは。
川村清雄展、地味ではありますが、見所の多い展覧会です。ただ、やはり有名な画家ではないゆえ、来場者は多くはなかったですね。
目黒美術館は、派手さはないが、いい企画展をやることが多い美術館です。
投稿: 自由なランナー | 2005/03/23 23:37
「川村清雄」は私も行ってみたいなぁと思ってチラシを持ち歩いていたのですが、この記事を読むまで日本画の展覧会だとばかり思っていました。(ちゃんと読まなくてはダメですね)
明治初期に"油彩"で日本画的モチーフ。う~んますます見に行きたくなりました。
投稿: 藤娘 | 2005/03/23 09:40
kosoさん
ご来訪ありがとうございます。
私は画廊の訪問、まだ初心者ですので大変参考になります。
また、お邪魔させてください。
投稿: 自由なランナー | 2005/03/22 07:56
はじめまして。TB&コメントありがとうございます。仙台にお住まいなのですね。
基本的にギャラリーのスケジュールを掲載しているだけのブログなのですが、新しい作家や作品との出会いのきっかけになれば良いな、と思っています。
投稿: koso | 2005/03/21 22:29