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2005/03/13

先生の半分が反対している小学校の英語必修

昨日の新聞で報道されていた、文科省の小学校で英語教育を必修にすることの意識調査の結果にはちょっとびっくりでした。その結果とは

保護者の70.7%は賛成しているものの、教員の54.4%は反対(讀賣新聞)

というもの。
先生が反対している第一の理由は「他の教科をしかっり学んでほしい」がトップ。
確かに、新たに英語を必修にすると、授業時間をどう捻出するか、教員の確保、などの問題はあると思います。しかし私は、英語が単なる外国語ではなく、国際語であるという観点から、すくなくとも小学校5年くらいから英語を必修にすべきだと思います。内容も英会話だけでく、英語を読み書きできる能力をつける体系的な学習をすることが重要。

私は去年の4月からNHKラジオの「新基礎英語3」を聴いているんですが、これなかなか高度です。内容のレベルは中学3年相当ですが、最近の内容は『仮定法過去完了』などを学習してます。このレベルまでを中学3年間で学習するのは、かなり大変だな、と感じます。

11日に発表された『文部科学白書』には、「学力世界トップ級とはいえない」と明記されているとか。ゆとり教育が見直される中、英語教育もどう見直されていくんでしょうか。

☆英語教育の必修化について書かれた、「教えていただいた」ブログにトラックバックさせていただきます。

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この記事へのトラックバック一覧です: 先生の半分が反対している小学校の英語必修:

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小学生の英語、親の7割「必修に」 教員は5割が反対 - asahi.com : 社会 保護者の7割が小学校での英語の必修化を望んでいるのに対し、教員の半数... [続きを読む]

受信: 2005/03/13 10:00

» 小学生の英語教育必修化に親は賛成、教員は反対。 [Stylish jam - Blog]
小4と小6の児童計約1万人、保護者約9600人、 教員約2200人を対象に昨年6月に実施した 小学校の英語教育必修化に関する意識調査で、 保護者の71%が... [続きを読む]

受信: 2005/03/13 13:03

» にほんご、ニホンゴ、日本語、NIHONGO、Japanese [孔子の思ひ]
ところで(?) 小学校での英語教育を必修にすべきですか? 孔子は・・・「反対ですね。」 確かに、幼いころからやってれば しゃべれるようになると思うけど、その前... [続きを読む]

受信: 2005/03/13 21:00

» 国際化とは? [五月が丘【さつきがおか】]
中国新聞地域ニュース 小中一貫で骨子案 広島市教委 '05/8/23 広島市教委は二十二日、小学五年から英語を教えるなど広島型小中一貫学習プログラムの骨子案をまとめた。同市教委によると、小中一貫のカリキュラムを基に小学校で英語を教える市町村は中国地方では珍しい。 ..... [続きを読む]

受信: 2005/08/24 19:04

コメント

ぴちおさん
確かに、本人が学びたい時に、その環境があることは重要ですね。
また、「小学校の広く浅くの教育では結果的に意味がない」という説、確かにそうかもしれませんね。ちょっと自説に自信がなくなってきました。まだ、いろいろ勉強しなくてはいけませんね、この英語教育という問題は。
またいろいろ教えてください。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/14 18:34

hirokoさん
ご来訪ありがとうございます。
「外国語の運用能力は、その人の持っている母国語の能力を超えることはない」という説は、正しいと思います。まずは国語力だと思います。私が受験ではいった大学は、英語ができれば、国語もできる、という変な理論で、文化系ながら国語の試験がありませんでした。
本文でも書いたように、中三までの英語力とある程度の語彙で、会話はできると思います。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/14 18:29

賽目日乗さん
外国人教師と、日本人教師がうまくいっていない、というのはなんとなくわかるような気がします。
私のようなオジサン世代には、外国人の先生にならったという経験がないのですが、今の子供は恵まれてますね。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/14 18:24

jansenicalさん
ご来訪ありがとうございます。
建設的な御意見、ありがとうございます。
私も、まずは日本人として国際社会に対応できる実力をつけることが先決だと思います。これは学力だけではなく、国際社会で生き残る教養、バランス感覚をつけることも必要かと思います。
ただ、私はツール、手段としての英語は身につける必要があると思うし、それは早い段階から学習してもいいのでは、という意見です。
また、ブログにお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/14 17:27

井上さん
ご来訪ありがとうございます。
私とは違った意見をお持ちですが、小学校の英語教育では、「なんのために英語を学習するか」をもう一度議論、検討する必要があると思います。
ブログにお邪魔して、コメントさせていただきたいと思ってます。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/14 08:11

chairoさん
ご来訪ありがとうございます。
私は、小学校の低学年から英語をやることはないな、と思っています。
確かにおっしゃるとおり、土曜日の休みはやめるべきでしょう。
またお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/03/14 07:59

TBありがとうございます。

英語とはいわず、日本語が母国語の場合
ほかの言語を学ぼうと思うと短い時間で学ぼうとしても、それはただの文法の丸暗記とかになってしまうと思う。
しかし、小学校の広く浅くの教育では結果的に意味がないと思います。

それに、学生のころに英語勉強しなかったから将来英語が話せないというとそういうわけではない
用は本人が必要と感じたときに学べる環境があるかどうかが重要で
小学生の頃からわざわざほかの授業の時間を削って英語を必修にする必要はないと思います。

投稿: ぴちお | 2005/03/13 19:14

小学生、中学生、高校生、浪人生、それぞれに英語を教えたことがあります。また、最近大学で語学の教鞭を執っている教授とメールのやり取りをする機会がありました。
外国語の運用能力は、その人の持っている母国語の能力を超えることはない、といいます。ということで、基礎の基礎とでも言うべき他の教科を身に付けた後に外国語を学ぶのが妥当なのかな、と思います。少し乱暴な言い方ですが、日常会話に困らないレベルなら、中3までの英語でも何とかなる(トラベル英会話などの本に出ている文例は、文法的には平易なものが多いですね)訳ですしね。
以上、私感でした。失礼いたしました…。

投稿: hiroko | 2005/03/13 17:04

先日、近所の飲み屋に娘といったら、娘が小学校で英語を教えてもらっている先生がいました。モデル校なので、週に1、2回英語の授業があるようですが(モデル校でないと月に1回とか年に数回になります)、なかなか一生懸命教えていますよ。20代から30代前半ぐらいの教師です。

その飲み屋には20人ぐらい、そうした外国人教師たちが集まっていて、いろいろと話しました。学校にいる日本人教師と、なんとなくうまくいっていないような、変な孤独感を抱いているように思いました。この「なんとなく」は日本の教育システム全体を覆っているものだと思っています。

東京郊外の街ですが、その飲み屋には世界中の国の人たちが集まっていて、ときどき娘を連れて行き、世界のことを肌で感じてもらおうとしています。英語学校の先生も来るので、飲みながらいい勉強にもなります。

投稿: 賽目日乗 | 2005/03/13 14:14

ある国の国民性を無くすのにもっとも効果的な方法は、その国の母国語を奪うことだそうです。最近の例では、日本が第二次世界大戦中にやったことですね。それ以外にも歴史上では様々な例があります。それによりに日本語を長く話さなければならなかった韓国などでは文化がとぎれたそうです。また、そのために国民性として、かなりのトラウマになっています。英語をしゃべれるようになるためにもっとも効果的な方法は、幼児期から青年期まで英語圏で育てることだそうです。ただし日本語がおぼつかなくなりますが。一時期連れて行ったとしても、日本に連れ帰ってくると、またしゃべれなく事が多いようです。要は環境なのだと思います。英語を話さなければならないところにいる人は英語も必然的にしゃべれるようになるのです。私自身もそうでした。それよりも問題は日本人としての国民性、アイデンティティがなくなることだと思います。国際性が、といいますが、日本人として国際的な舞台で話をする際には、日本の文化という強いバックボーンがあってそれに基づいて話ができることが大切だと思います。要は英語がしゃべれても、伝える内容がなかったら、日本人である必然性もなくなると思います。だから国民性を育てることが大切だと思うのですがいかがなものでしょうか。

投稿: jansenical | 2005/03/13 12:51

トラックバックをいただきました。
英語の早期教育の賛成論は以下の2点に論拠があります。
1.語学は早く教育した方が教育効果が高い
2.英語は役に立つから多いに教えるべきだ

 どちらもおかしいと私は思います。
 1については、外国語を「知識」ではなく条件反射として憶えるには、小学校高学年の段階ではすでに遅いです。日本語を習得する以前に教えねばなりません。
 2についても、他の教科とのトレードオフがありますので、何を犠牲にするかを検討しなくてはなりません。

投稿: 井上 | 2005/03/13 11:07

トラックバックをありがとうございます。
英語を母国語とする方に、1年生から6年生まで、年数回の授業をしてもらっている学校があります。
体系的な言葉と文化の学習に役立てたい機会・・・なのですが、お金(時間も少々)という制約が発生し、その場限りで終ってしまうのが現状です。
英語の先生がいないという問題は、中学校との連携も多く取られており大丈夫です。あとは、土曜日の復活さえできれば・・・なんて思っております。

投稿: chairo | 2005/03/13 10:12

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