瀧口修造:夢の漂流物は素敵なコレクション
先日は横浜美術館で「マルセル・デュシャン展」をみて、?の連続でしたが、デュシャンに代表されるシュルレアリスムの紹介者として知られる瀧口修造の展覧会「瀧口修造 夢の漂流物」をみてきました。夢の漂流物、いい言葉と思いません?
瀧口の膨大なコレクションを展示した、ちょっと面白い展示会です。国内外のアーティストとの交流を通して集めた美術品や、彼自身の作品も展示。
もの凄い数のコレクション。マルセル・デュシャン、マン・レイ、ジョアン・ミロ、ジャスパー・ジョーンズ、荒川修作、横尾忠則らの著名作家から、みようによっては、がらくたに思える単なるオブジェまで、コレクションの存在感は迫力もの。内容も絵画、オブジェから商業用ポスターまで多種多彩。これらは、一部作家から贈られたものもあるでしょうが、自費で購入したものも少なくないはず。経済的に大変だったろうなと想像してしまいます。
これらの作品は、瀧口の感性、視点に沿って集められた作品ですから、乱暴に言ってしまうと、まさにシュルレアリスム・ワールド。一点一点作品と対峙しながらみていると、とても疲れます。気にとまった作品と、じっくり対話したほうがいいようです。
この瀧口コレクションの展示にあわせ、いくつかは同じ作家の作品をあわせて展示していて、これも見どころかもしれません。このコレクションの多くが、瀧口の出身地、富山の富山県立美術館の所蔵。この美術館、金沢に住んでいた頃、何回かいったのですが、瀧口コレクションのことは印象にないんです。なぜだろう。
瀧口の書斎の写真が展示されていましたが、いいですね。私も、こんなふうに本とか、美術品に埋もれて生活がしたいです。
ちなみに、図録を買おうとしたらまだ出来てませんでした。3月中旬完成とか。ちょっと残念。
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「滝口修造:夢の漂流物 -同時代・前衛美術家たちの贈物1950〜1970- 」
2/5〜4/10
こんにちは。
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世田谷美術館にて。(2/5〜4/10)http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html... [続きを読む]
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コメント
DADA.さん
こんにちは。
そうでうよね、大作家の作品と、見ようによってはがらくたのようなオブジェが並んでいるんですから。
今日の記事にも書きましたが、図録がよかったです。
投稿: 自由なランナー | 2005/04/07 19:18
こんばんは。
TBありがとうございます。
あれだけ様々なバリエーションの展示物が並んでいるのに館内を支配するあの統一感。
既知の大作家の作品と子どものおもちゃとを同列に観ている自分にも驚きました。
投稿: DADA. | 2005/04/06 20:18
tamakoさん、こんにちは。
図録、よさそうですね。今週末には、東京に帰る予定ですので、美術館に出向いてみようと思ってます。
投稿: 自由なランナー | 2005/03/31 07:47
こんにちは。昨日図録が送られてきました。ショップにも並んでいるのではないかと。まだよく見ていないのですが、なかなか立派な本ですよ。
投稿: tamako | 2005/03/31 00:57
はろるどさん
こんにちは。
瀧口、いかれましたか。まっとうな美術展を期待すると、ちょっと肩すかしをくらうかもしれませんね。私は、瀧口さんの予備知識がなく、見に行ったのですが、「瀧口ワールド」に憧れてしまいました(笑)。
図録、やっとできましたか。今週末、東京に帰る予定なので、時間があればいってみます。
投稿: 自由なランナー | 2005/03/30 07:49
自由なランナーさん、こんばんは。
先日私も見てきました。
何だかよく分からないものもたくさんありましたが、
それを「彼のコレクション」という視点で鑑賞すると、
不思議と肩の力が抜けて楽しめるものですね。
とっても良い企画の展覧会でした。
ところで、図録は販売されていました。
2500円(?)ぐらいだったと思います。
内容もなかなか豪華でした。
投稿: はろるど | 2005/03/29 21:06
ykさん
ご来訪ありがとうございます。
図録、はやくできて欲しいですね。なんで、遅れているんでしょうか?
投稿: 自由なランナー | 2005/03/26 15:02
コメント・TBありがとうございます。
図録はまだのようですね。まるで宝物展のようですので、ぜひ案内がほしいところです。
投稿: yk | 2005/03/25 23:26
おりびとさん
ご来訪ありがとうございます。
瀧口の生き方にあこがれますね。夢を追い続けた人だったんでしょうね。
投稿: 自由なランナー | 2005/02/26 09:39
夢の漂流物・・・とてもいい感じですね。
思わずTBさせていただきました。
こちらのほうでも開催されたらいいのになあ。
投稿: おりびと | 2005/02/25 21:52
勾印さん
ご来訪ありがとうございます。
なんで、図録が展覧会に間に合わなかったんでしょうね?ちょっと疑問です。幸い、うちから世田谷美術館はそんなに遠くないので、私も再訪しようと思っています。
またブログお邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/02/16 06:26
はじめまして。
うちのHPにコメント頂き、どうも有り難う御座いましたw
(2重になった分は消させて頂きました☆)
図版、間に合わなくて残念でしたが、その分見るのが楽しみで。。w
私は図版が出た頃にまた観に行こうと思っていますww
投稿: 勾印 | 2005/02/15 23:52
駒沢公園行政書士さん
ご来訪ありがとうございます。瀧口展、なかなか見応えがありますよ。確か700点以上に及ぶコレクションらしいです。
また、ブログお邪魔します。
投稿: 自由なランナー | 2005/02/13 13:44
artshoreさん
こんにちは。ご来訪さりがとうございます。「部屋は住人を語る」、そうですね。ほとんど同時代にには生きていないので、きっと魅力のあった人に違いありませんね。
投稿: 自由なランナー | 2005/02/13 13:41
今週瀧口展へ行こうと思っています。自由が丘ブログ拝見しました。駒沢とはご近所ですね(笑)スィーツ情報をお願いしたいところです!
投稿: 駒沢公園行政書士 | 2005/02/13 08:29
部屋は住人を語りますね。よほど吸引力のある人だったのでしょう。
TBありがとうございます。また訪れていただき感謝しています。
投稿: artshore | 2005/02/13 01:20