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2005/01/30

不思議な魅力「マルセル・デュシャンと20世紀美術」

昨日は横浜美術館に「マルセル・デュシャンと20世紀美術」を観に出かけました。横浜美術館は久しぶり。素人美術愛好家は、マルセル・デュシャンの作品は初めてみます。かつてニューヨークの展覧会に男子用の便器を出展しようとして、拒否されたという逸話が有名です。
いや、なんとも不思議な展覧会でした。作品との会話が成り立たないというか、その糸口が見つからないというか、どう作品を自分なりに解釈していいのか、とても難しかった。たとえば、工業製品を選んで作品とする「レディ・メイド」のひとつ『櫛』という作品などは、単なる金属製の櫛が展示されているだけですから、どう鑑賞してよいのやら。有名な『彼女の独裁者たちによって裸にされた花嫁、さえも』(通称『大ガラス』)は、タイトルからしてユニークというか、わかりにくいというか。この展覧会で展示されているのは<東京バージョン>と呼ばれるレプリカらしいのですが、写真でオリジナルをみても、何ともわからない作品。でも、時系列的に展示されている作品を観ていると、いつのまにかデュシャンの世界に引きこまれていくのを感じます。

この展覧会で、デュシャンの作品とあわせて、デュシャンの才能、作品を「発見」したアーティストの作品も併せて展示されています。マン・レイ、瀧口修造、ウォーホルなど約80点の作品が、デュシャンとの対比でイメージを広げることができます。また会場では「チェックシート・プログラム」というのがあり、これはデュシャンの作品と、他の作家がデュシャンに刺激を受けて制作した作品16組のペアを、会場にあるチェックシートで来場者が評価するシステム。お遊びですが、頭を使う遊びでいい試みです。

marcel_duchamp

「芸術新潮」の2月号ではデュシャンの特集を組んでいますが、その冒頭にこうありました。

壮大な冗談を生きた万華鏡のような81年間、それがマルセル・デュシャンの人生

面白い展示会でした。また時間があったらいきたいかも。

☆参考になったマルセル・デュシャンのブログにTBさせていただきます。

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コメント

はろるど・わーどさん
こんにちは。
デュシャン、瀧口とみたら、なんとなく不思議な世界の入り口まではいけたような気がしました。
おっしゃるとおり、何年かあとにみたら、違う印象かもしれません。

投稿: 自由なランナー | 2005/02/27 10:33

自由なランナーさん、コメントとTBありがとうございました。

>なんとも不思議な展覧会でした。作品との会話が成り立たないというか、その糸口が見つからない

同感です。
ただだからと言って、すぐ「つまらない」とはならない…。
それこそ自由なランナーさんが仰られる通り、
「不思議な魅力」に取り付かれます。

何年か経って彼の作品に出会った時、
また別な感想を抱きそうな、そんな世界でした。

投稿: はろるど・わーど | 2005/02/27 01:06

DADA.さん
ご来訪ありがとうございます。
ブログの記事、「心の狭い感想」なんてとんでもありません。
私などは???の連続、感想になってませんから。
ブログ、これからもお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/02/18 22:26

はじめまして。
デュシャン展の記事を探していてこちらにたどり着きました。

最初のキュビズム風の絵画がすごく良かったので、そのまま描き続けてほしかったなぁ、というのが僕の感想でした。

TBさせていただいたので、よろしかったらご覧ください(大変心の狭い感想で恐縮なんですが・・・)。

投稿: DADA. | 2005/02/18 20:51

haschikenさん
ドラえもんに続いてコメントありがとうございます。趣味があうかもしれませんね。
大阪はどうも横浜とは展示方法が違うようで、また印象も違っていたでしょね。また、美術館も新しくなって、すばらしい建物ですよね。いちどいってみたいですね。

投稿: 自由なランナー | 2005/02/01 06:12

僕は大阪でこの展覧会を見たのですが。たしかに不思議な空間でした。
けれどもあの雰囲気は僕はけっこう好きかも、と思いました。

モナリザに落書きしただけの作品を見たときは笑ってしまいましたが。(こんなん、おれも小学生のときにやってた!)

投稿: haschiken | 2005/01/31 22:53

ykさん
ご来訪ありがとうございます。デュシャン初体験の私にとっては、何とも不思議な空間でした。これを機会に、デュシャンのこと、ちょっと勉強してみようと思います。

投稿: 自由なランナー | 2005/01/30 22:40

pizzさん
ご来訪ありがとうございます。なんとも不思議な展覧会でした。私にとってはなにか後をひくものがあります。
「大ガラス」の本物が見たくなりました。

投稿: 自由なランナー | 2005/01/30 22:33

いづつやさん
ご来訪ありがとうございます。出版社の部数が大事、ということでしょうか。でも、雑誌の内容はなかなか充実していると思いました。素人美術愛好家の私にとっては、役立ちました。

投稿: 自由なランナー | 2005/01/30 22:19

TBありがとうございます。
デュシャンの偉大さは、諧謔に力を与え、芸術を現実に急接近させたことだと思います。
私も芸術新潮読んでみようかなと思いました。

投稿: yk | 2005/01/30 22:11

wavesllさん
ご来訪ありがとうございます。「芸術新潮」デュシャンのこと、わかりやすく書いてあって、参考になりました。
またお邪魔します。

投稿: 自由なランナー | 2005/01/30 22:10

Takさん
ご来訪ありがとうございます。「芸術新潮」は確か25日ころの発売でしたね。ほんと、一月前にだせばいいものを。既に大阪で展覧会やっていたんですから。
デュシャンの予備知識がない私は、展覧会にいく道すがら、芸術新潮で予習しました。

投稿: 自由なランナー | 2005/01/30 22:01

トラックバックありがとうございました。
私は大阪展も横浜展も行ったのですが、謎めいた作品が多くて、不思議な感じの展覧会でしたね。
「芸術新潮」も気になっていたので、こんど読んでみようと思います。

投稿: pizz | 2005/01/30 21:27

こんばんは。
芸術新潮は商売が上手いです。関東でデュシャン展が始まった
のをみて特集してます。部数はこのタイミングのほうが多くでるでしょう。
デュシャンの若い時の顔は頭がよさそうに見えますね。インテリの顔です。

投稿: いづつや | 2005/01/30 17:37

TBありがとうございました。
今度「芸術新潮」読んでみます。

投稿: wavesll | 2005/01/30 16:29

こんにちは。
TBありがとうございました。

「芸術新潮」が出る前に行ってしまったので
読んだ後、もう一度行きたくて仕方ありません。
罪なことしてくれます。新潮社さん。

投稿: Tak | 2005/01/30 11:20

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