山形美術館 「牛腸茂雄 1946-1983」を観る
昨日は、久しぶりに山形へ行ってきました。山形美術館にて開催されている写真展「牛腸茂雄 1946-1983」を鑑賞。この写真展は新潟、三鷹と巡回して昨日から山形美術館で始まりました。
牛腸茂雄(ごちょうしげお)、36歳の若さで夭折した写真家です。牛腸のこと、私は知りませんでした。日常生活でのさりげない風景を撮った写真は、不思議な存在感があります。彼が写真をとった時間は短かった。その生涯の中で、追い求めていたものは何だったのか。私にはわかりませんでした。
いちばん印象に残ったのが『見慣れた街の中で』と題されたカラーの作品群。70年代末から80年代初めの、東京の街で撮った写真。銀座、新宿、下北沢、見慣れた街と人が撮されています。懐かしいという気持ちを感じる以上に、写真の空気が暖かい気がしました。2004年、同じ場所で写真を撮ったらこんなに暖かいかな、と思いました。
写真展だったせいか、初日ながら来場者は少なかったです。11月3日には友人で写真家の三浦和人さんの講演があります。
※参考にさせていただいたブログにトラックバックさせていただきます。ありがとうございました。
| 固定リンク | 0
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 山形美術館 「牛腸茂雄 1946-1983」を観る:
» 牛腸茂雄におけるモノクロとカラーの格差。 [日本全国・見たいもんはみたいぞの会]
牛腸さんの名前は約10年前に知った。未だに名ムックと思っているWAVEの「写真の [続きを読む]
受信: 2004/11/01 13:06
» 『牛腸茂雄作品集成』 [otokuniチャンネル]
ブログ開設から早くも一週間が経ちました。その間、沢山の方々に来ていただけたこと、大変嬉しく思います。ありがとうございました。これからも、出来るだけ高頻度の更新... [続きを読む]
受信: 2004/12/12 13:06
コメント
artshoreさん
コメントありがとうございます。私にとっては非常に印象深い写真展でした。もし、東京にいたら三鷹での開催ですから、足を運ばなかったでしょう。いい展示会でした。
投稿: 自由なランナー | 2004/11/11 07:38
TBありがとうございます。
山形美術館は遠くてちょっと行けないのがとても残念。美術館という場所で眺めて見たかったのですが・・・。あの東京のなにげない日常が、暖かくて、なんだか怖くて、どこか浮遊してて、こういう感覚の写真は当時、まだなかったでしょうね。
投稿: artshore | 2004/11/11 02:20
澪乃さん、コメントありがとうございます。
山形でもビデオ上映はありました。牛腸さんがその短い生涯で訴えたかったものは、わかりませんでした。時間があればもう一度、美術館に足を運びたいと思います。
投稿: 自由なランナー | 2004/11/01 22:25
初めまして、TBありがとうございます。牛腸茂雄展見に行かれたのですね。私が行った展示会はビデオ上映があり、本人の肉声も聞けました。そのおかげなのか、上手く言葉に出来ませんが、どことなく写真にこめようとされた氏の探求心のようなものを、展示写真から感じ取りました。
とても印象に残った写真展でした。
投稿: 澪乃 | 2004/11/01 17:24